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王子、脱稿しました!  作者: 邑輝 麻斗
番外編とか
13/54

9話


いつもの日課の城内散歩(ネタさがし)をしてます!今日も僕は元気!!

「…っ――…んんっ!」

…何やら艶かしい声が聞こえる…?!

まさか、リアルBL?!誰だ!?どのカプだ?!!?

声のする方へと近寄る僕。

…前屈姿勢のアイゼア兄様の背中をライリー兄上が押して、ストレッチをしていた。

僕に気づいた、ライリー兄上に声をかけられる。

「どーしたんだ?そんなところで…お前、なんつー間抜けな顔をしてやがる」

…僕はちょっぴり、現実を恨んだ。

気を取り直して、

「ライリー兄上とアイゼア兄様は準備運動ですか?これから剣術のお稽古?」

と質問してみる。

うーん、今回はどんなシチュエーションかなっ!

「ああ、コイツが「いつ、いかなる時も守れる者を、守れるように。」なんて一丁前なこと言うもんでな!」

「…!!ライリー兄上!そのことは言わない約束でしたよね!?」

と顔を真っ赤にして、反論するアイゼア兄様。

…意地悪教師×ツンデレ生徒…いや教師モノは前にやったか…?

「たいへん立派な志!尊敬します!アイゼア兄様!!」

…あと描いてない設定ってなんだろ……あれ?

アイゼア兄様は、僕の言葉を聞き、顔を赤くしたまま驚いたように僕を見る。

「ほ、本当かい!!」

グイッと顔を僕に近づけるアイゼア兄様。

うぴゃー!画面映えするお顔、ありがとうございます!

…舞台俳優さん×マネージャーさんとか、アリかも!

閃いた!!厳しめマネージャー(ライリー兄上)×新人舞台俳優(アイゼア兄様)!!

「はい!僕はまだ、剣術のお稽古は出来ませんので!」

「剣だこで、ペンが握れなくなったら嫌なので」をオブラートに包んでみる。

「?出来るだ―――」

「出来ませんので!!」

「お、おう。」

ライリー兄上が出来るだろう?と本当のことを言う前に笑顔と大声で乗り切る。

ふぅ!剣術の稽古、回避成功!

「そうだ!たまたま、東洋の本で見かけた、身体をほぐす体操があるのですが!!」

そう言ってライリー兄上とアイゼア兄様にあられもない姿をさせてみる僕なのです。

…僕を信じて女豹のポーズとかさせて申し訳な…

うひょー!!参考資料ーー!!さいこー!!!

初心系攻めと純粋系受け…まだやってないかも!!

「兄様たち!ありがとうございます!!助かりました!!」

「「???どういたしまして?」」

ライリー兄上とアイゼア兄様が困惑したような視線を僕に送る。

ああ、お二人共にそんな受け受けしいお顔しないで百合(BL)描きたくなっちゃう!

部屋に戻り、“参考資料が手に入った”と、侍女ズに報告する。

「360度デッサンさせていただきましょう!王子!」

「体格差の対比も必要なので、交互に入れ替えながらやってもらいましょう!!」

「王子やるッスね!!」

「エヘヘヘ!」

同タイミングでライリー兄上とアイゼア兄様が、くしゃみをしたとか、しないとか。



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