8話
今日も今日とて日課の城内散歩中なのです!
おや?図書室のドアが開いてる!
覗くと、リアン兄上とワイアット兄様が肩を寄せながら机に向かっている
…家庭教師×令息…良き…令息×家庭教師もアリ…
珍しい組み合わせだな〜!もっとネタが出てくるかもしれない!!声かけちゃおーっと
図書室のドアを控えめにノックし、
「失礼します。」と声をかけ、「お二人でお勉強ですか?」と兄様たちに声をかける。
「あぁミオか。そうなんだ、コイツ、もうすぐ学園が始まるのに、学園から出された宿題を全くしていなかったんだ。アイゼアだと言い負かされる可能性があるし、ライリーは…似た系統だからな…私がお目付け役になったという訳だ。」
とリアン兄上が説明してくれた。
僕がふんふんと聞いてるその間も、「あー」だの「うー」だの呻きながら、脱走を試みようとしているワイアット兄様の肩を、掴み逃がさないようにするリアン兄上。
…鬼畜家庭教師×わんこ系生徒ーーー。これは原稿が進みますわ!うまうま。
いけねっヨダレが…
「…!!そうだ!チビも混ざれよ!そしておれが問題解けたら、褒めろ!!」
「「なぜ???」」
ワイアット兄様のセリフに思わず、リアン兄上と言葉がハモってしまう。
「だってさ!褒められるとやる気出んじゃん!!」
とんでも理論のようにも感じる。
…こうやってご褒美を強請る受けor攻めよきよき
「リアン兄上は褒めて下さらないのですか?」
とリアン兄上に尋ねてみる。
「5問に1問、正解したら、一応は、私なりに、褒めている。つもりだが…?」
とても歯切れが悪いし、目が少し泳いでいる。
えーっ!褒め下手なリアン兄上なんか意外かも!
「リアン兄様、アレで褒めてるつもりだったのかよ!!…だからチビ!お前がオレを褒めろ!!」
…俺様系生徒×褒め下手家庭教師のBLも良いな…
口下手ながら、ワイアット兄様を褒めるリアン兄上と、お前も褒めろ!と小型犬を思い起こさせるワイアット兄様をニコニコしながら、眺める。
次回の新刊も厚くなりますな!
あっ!ワイアット兄様そこ間違ってますよ!!