ギルドに入る
レオナルドの窮地を救ったのはいつのまにかミーズの後ろに立っていた老人だった。
「・・・マスター」
ミーズが老人が誰かと聞く前にセイラが呟いた。
「ミーズさんとやら、あまり彼を追い詰めなさんな」
好々爺然とした老人に見えるのに、隙が全くない。
「わしはここのギルドマスターのホヌヌジフじゃ」
ギルドマスターそれは即【コンティニュル】の十人会に認められたものであ る証でもある。
【コンティニュル】とはこの世界、ナヴィスの最高機関である。
この中には、最も権限の大きい十人会をはじめ、聖職者、領城主などの役職がある。
十人会に認められるものは一度に50人前後であり、その個人個人が何かに秀でたものがある。
そしてその何かをを中心とたてギルドを設立するものが多い。
「暗殺ギルドのマスターとは・・・
かなりの手練だとお見受けした」
「もうわしはだめじゃよ、年でねぇ」
しかし、そんな様子は微塵もない。
今もなお、現役で行けそうだ。
「・・・それで?
何故私を止める?」
ミーズは不機嫌そうに言った。
「それはな彼はホントに何も知らん
たぶん表面上の話しか聞いておらんと思うぞ」
ホヌヌジフは言う。
しかし、そんなんでミーズが納得できるわけもない。
「ならなんでレオナルドはそんなにうろたえているんだ!」
「・・・それはなぁ、その表面上の話でさえそなたを傷つけることになる
おそらく、お主は耐えられるまい」
ミーズは心底侵害だという顔をした。
「私にそんな覚悟もないとお言いになるのですか?」
「いや、お主はたぶん根本的な大きな勘違いをしているはずじゃ
覚悟をする対象が違いすぎる」
彼は首を振りながら言った。
「・・・何故、そんなに知っているのですか?」
「読心術じゃよ
すまないがお二人の心の中を覗かしてもらった」
ミーズはさらに気分を害したようで、怒りがありありと顔に表れていた。
「それで?私は覚悟が出来ているその表面上の話とやらだけでもしてもらおうか?」
ホヌヌジフはちょっと困った顔をした。
「そうじゃのう・・・
じゃぁ暫くわがギルドで仕事をしてくれ
そうして覚悟がついたと思ったら教えてやろう」
ミーズは不本意ながらその条件を飲むことにした。
「私が依頼に参加していいかという件は?」
これだけは譲れないというように聞いた。
「強情じゃのういいだろう」
ホヌヌジフは根負けしたようで呆れたようにミーズを見た。
「そうか
では暫くここにおいてもらうぞ」
そう言うと彼女は喜々としてギルドから出て行った。
すいませんこちらの話はちょっと一端書くの止めます><




