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061番  作者: ︎︎
少女から061番へ
8/8

緊張

 点呼に向けて支度を始める

(...)

(...)

(...はっ!)

ボクは気付くと、62番さんを見ていた。

(この気持ちはなんだろう...62番さんを見ていると胸が締め付けられる)

ボクは訳の分からない気持ちに悩まされながら、準備を着々と進めて行った。


──────────────────────


 62番さんが椅子から立ち上がり、扉に手を掛けた。ボクは後ろに続いて部屋の外へと出る。

廊下にはボク達のように、黒いマントを羽織った人達が各ドアの前で並んでいる。

(かっこいい...!)

ボク達も同じ様に扉の前に並ぶ。


 (緊張する...62番さんは平気なのかな)

62番さんをチラリと見る

(62番さんの横顔、どこかで見た気がする...)

(そういえば目の色が黄色になってる...どうしてだろ)

ボクが色々と考え事をしているとどこからか足音が聞こえ始めた。

(点呼の人かな...?)

周囲を見渡すと、階段から服装が何処と無く違う女の人が降りてきた。

(ボク達の服に似てるけど少し違う気がする...)

徐々に近付いて来て、ボク達の前で止まった。

ボクは緊張し、少し身構えてしまう。

「君達が昨日新しく入った子か!今日は一日目だから、説明も兼ねて見学という形でゆっくり行こう」

フードで顔が隠れていても分かるくらい、その人はにこにこしていた。

ボクが驚いていると、61番さんが喋った。

「ありがとうございます。宜しくお願いします」

ボクは慌てて同じ様に「宜しくお願いします」と答えた。

その人は振り返り、また階段の方へと戻った。その後を続くように、階段側にいる人達から二列になってついて行った。


ボクは一つ、考え事をしていた

(ニコニコしているけど...あの人、隙というかなんというか...油断のようなものを感じなかった)

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