正夢
「〜〜〜〜〜」
(62番さんとボクが剣を持って何か話してる...)
「〜〜〜〜〜〜」
「〜〜〜〜〜〜〜〜!」
ボクが62番さんに剣を振りかざした
「やめて!!」
ボクの声は届かない
62番さんとボクが剣を交えている
ボクは62番さんの剣をへし折った
62番さんは剣を捨て、避け始めた。
何度「やめて!」と叫んでも、ボクの声が届くことは無い。
ボクの剣が62番さんの腕や足を擦る。
62番さんは体勢を崩し、床へと転んだ。
ボクが口を開けて叫んでいる。
僅かに声が聞こえるのに、何を言っているのかわからない。
「〜〜〜?」
「〜〜〜...〜〜〜〜〜?」
ボクが徐々に大きな声を出している
「〜〜〜!」
「なんで...裏────────
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(揺れてる...?)
ボクは目を開ける
「おはようございます」
(???)
62番さんが目の前に立っている
「もうすぐ点呼の時間ですよ」
(点呼...?)
時計を確認する
(点呼...あっ!)
ボクは昨日見た一日の流れを思い出す。
(何か夢を見ていた気がするんだけど...なんだっけ)
ボクはすっかりと夢の内容を忘れていた。
(寝心地の良いベッドだと、やっぱり夢も見やすいのかな?)