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061番  作者: ︎︎
少女から061番へ
6/8

一日の流れ

ゆっくりと扉が閉まって行く。

(どうしていつもタイミングが悪いんだっ!)

ボクは心の中で、62番さんのタイミングの悪さに怒った。

数秒後、扉の向こうから62番さんと26番さんの大きな声が聞こえた。

「もう少しここら辺散歩しませんか!?」

「あ、あぁ!それは良い!色々と紹介したい所があるんだったー!」

ボクは急いで外に出ようとしたけど、それよりも先に25番さんが扉へと向かっていた。

バンッ!と勢い良く扉を開け、25番さんが喋り出す。

「に・じゅ・う・ろ・く・ば・ん?」

25番さんは突撃の体制を取り、そのまま扉の向こうへと姿を消した。

ボクは色々な感情が合わさって顔を手で覆う

(うわァァァァァァァア!)

心の中で大きく叫び声を上げた。


 ポスッと横から音が聞こえる。いつの間にか62番さんが入ってきており、ベッドに身を預けていた。

(うわ!凄く幸せそうな顔してる!)

ベッドの感触がそこまで良いのか...ボクはワクワクしながら自分のベッドに腰掛ける。

(わっ....わぁ....)

弾力性のあるベッドにボクは感動し、何回か身体をバウンドさせて楽しんだ。

他にもなにか面白そうなものがないかとボクが探し回っていると、机の中から二冊のノートを見つけた。表紙にはそれぞれ「ニンファエアの事がなんでも分かる!万能ノート」と「ニンファエア流制圧術ノート!これを見れば今日から君も組織の戦力!」という物が入っていた。

ボクはニンファエアの事が分かるノートの一ページ目を開けた。

──────────────────────

【一日の流れ】

05:00~12:00:自由時間

12:30:点呼開始

12:30~13:00:運動

13:00~15:30:戦闘訓練

15:30~16:00:休憩

16:00~18:30:部隊訓練

18:30~21:00:自由時間

19:00~05:00:任務


※その日与えられた任務が終了し報告後[追加任務]等が無い場合、それ以降は自由時間とします。

※自由時間には食事、お風呂、他部隊との交流、娯楽施設等の利用に制限はありません。


──────────────────────

(戦闘訓練や部隊訓練に自信は無いけれど、自由時間中はお風呂に入ったりしてもいいんだ...!)

様々な待遇にボクは心を踊らせた。時刻を確認しボクは布団に潜る。

(これ程ふわふわなベッドなら、すぐに眠れそうだ)

毎日思う存分お風呂に入れて、毎日お話が出来て、毎日食事が出来る。

ボクは奴隷時代じゃありえなかっただろう現状に、温かい気持ちになりながら眠りについた。

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