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悪役令嬢のはずですが、悪役じゃないのは何故ですか?  作者: 希空 蒼
第4章 ソーダライト

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番外編 ヘルヘーニルとの過去 前編

「前は何故かエッセンに呼ばれて、結局竜巻の影響でお話出来なくて、今度はちゃんとメーアに招待だなんてどういうことなんでしょう?」

「そうだね…。僕も彼との関係が深い訳ではないから、意図とかそういうものは分からないね」


 ソフィアはアルド共に、ヘルヘーニルから招待を受けメーアへと向かっていた。


 ヘルヘーニルからの要求に不思議に思うものの、特に悪い方向で疑うことはない。

 だから、この後大きな事件に巻き込まれるなんて誰も思うはずがなかった。


 メーアに着いてからというもの、到着したその日は同じ場所で食事を楽しんだだけ。

 大事な話がある様子も見受けられなかったのだ。


 それから次の日に、わりと朝早くから呼ばれてヘルヘーニルの元へと向かったが、すぐにアルドを連れてどこかへいってしまった。


(私はどう過ごせば良いのかな?)


 ソフィアはこの状況に疑問しか浮かばない。


 二人共招待されたのにも関わらず、まさか部屋で放置されるなんて。

 机の上には美味しそうなお菓子がたくさん置いてあるけれど、一人で食べるなんて寂しくて味がしそうにない。


 少ししてヘルヘーニルだけが戻って来た。


「お帰りなさい…?アルド殿下はどちらに?」

「彼との話しはまだ終わってないんだ。長くなりそうだからソフィアが退屈になると思って、それで海に行くのをお勧めしに来たんだ」


 ソフィアはアルドとは話が終わっていないという言葉を、疑う気持ちは一切ない。


「そうなんですね。でしたら海に行きたいです!」

「分かった。じゃあ馬車を用意するよ」


 促されるまま、馬車に乗って海に向かった。


 着いてから、トイフェリンたちが来たのには驚いたが不思議には思わず、そして再びヘルヘーニルの提案に従って景色の良いという場所へ。


 何者かに襲われ、海に飛び込んで気を失い、目が覚めた。


 ソフィアはベッドに横たわっている。

 身体を起こすと、自分が昨夜過ごした客室とは違う、別の豪華な部屋だった。


(トイフェリン様たちはどこに?)


 ベッドから降り、周囲を見渡すと自分の為に用意されたような、黄緑と桃色の家具で揃えられている。


 それに、服も着替えられていて、髪も乾いている。


(なんか変だわ…)


 さすがにソフィアもここまできたら不思議に思い始めた。

 今まであったことを思い返し、手がかりがないか考えてみる。


「私とアルド殿下を呼んでいるのに、ひたすら私を一人にしようとしているような?ヘルヘーニル殿下は私とお話ししたいのかなぁ?でもそれはちょっと自意識過剰だよね…」


 広すぎて落ち着かず、部屋をうろうろと動き回るも、あることに気づく。


 身体か痛い。

 海に飛び込んだのだから当たり前なのだが、起きてからの情報量が多すぎて気づかなかった。


(うぅ…意識しだすと余計に痛く感じる…)


 ソフィアはゆっくりと近くの椅子へと座った。

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