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悪役令嬢のはずですが、悪役じゃないのは何故ですか?  作者: 希空 蒼
第3章 マラカイト

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番外編 ティーフの事情 前編

 それは唐突な出来事だった。


 エッセンの隣に位置するメーアとは、隣であるもののあまり接することが無かった。

 何故ならば、現在十九歳のティーフが皇太子として公に出ることが多くなり、公務や交易などの取引を任されるようになったのは十六の頃だった。


 その当時メーアの皇太子ヘルヘーニルは十四歳である。

 まだ勉学に励んでいる最中で、彼が十六になる頃にはティーフは十八になっており、皇太子として二年先輩なのだ。


 二年間の間、ティーフが対談したりする相手はメーアの皇帝であった為、ヘルヘーニルとは交流が始まったのは一年前のことでそこまで昔のことではない。


 対してヴァイゼはティーフと同い年で隣国だったこともあって、交流も多かったし一緒に過ごす時間も多かった。

 アルドも同い年ではあるが、国を一つ挟んでいる為、顔を合わせたりすることがしばしばあっても、ヴァイゼ程ではなかった。


 つまり、この四国の中でメーアのヘルヘーニルだけが孤立している。


 そんなヘルヘーニルから、急に話がしたいと対談の申し込みがされてきたのだ。


 こんなことは今までになかった為、何か急ぎで重要な話があると考え、すぐに対談する準備を整えて対談を行った。


 その結果ヘルヘーニルから話されたことは、『とある人物の情報を調べて来て欲しい』という内容だ。

 加えて、誰かに話したりすればエッセンとの取引を止めるという脅しまで。


 メーアとの取引はエッセン側にとって大事な取引だったのだ。それを止めるとなると損をするのはエッセンの方である。

 それに命まで狙われてしまっては、従う他なかった。


(まさか年下のヘルヘーニルから脅されるとはね…。一体何を考えてるんだか)


 早速動き始めるといっても潜り込むのは慣れていないし、自分が忍び込むのが難しい状況だ。

 ならばそういうのが得意な者を雇って任せるしかない。


 こうして、ティーフはアオスの皇宮に諜報員を送った。


 二か月程潜り込ませていたものの良い情報は得られず、ヘルヘーニルから催促の手紙が届くまでになってしまっていた。


 ティーフは決断が迫られる時に丁度良く、いい知らせが届く。


 ヴァイゼが婚約しパーティーを開くという知らせだ。

 それを知ったティーフはパーティーに参加する貴族たちに混じって、パーティーに参加し自ら皇宮に忍び込むことを計画する。


 思った通り、あまり怪しまれることなくパーティー会場に入ることが出来た。


 雇った者が書いた皇宮の地図を覚え、後は隙を見て資料室に向かうだけだ。


 行く時を見計らっていた時、ヴァイゼの婚約者のトイフェリンが皇宮の奥の方へ入って行くところを目にし、後を追うことにした。

 

 最初は化粧室に向かう方向へと歩いていたのに、違う方向へと曲がったり一体どこに向かっているのか分からない。


(何がしたいのかな?そっちは資料室の方向なんだけど、俺がおびき寄せられてるのか?)


 謎の行動に疑問を抱いたまま、トイフェリンが止まるまでついて行く。


(部屋に入ったと思ったら結局化粧室…。何で遠いところまで来る必要があるんだ…?)


 トイフェリンの方向音痴に翻弄されていたとは知らず、ヴァイゼが何か仕組んだことなのかとひたすらに疑い続けるティーフだった。

読んで頂きありがとうございました!


今回はティーフ目線のお話しでした!

番外編ではありますが、本編に関わる話が出て来たりもする話です。


個人的に、トイフェリンの方向音痴に翻弄されるティーフの姿が凄く好きです。想像するとティーフが可愛く見えます^^

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