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悪役令嬢のはずですが、悪役じゃないのは何故ですか?  作者: 希空 蒼
第3章 マラカイト

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第70話 新たな発見

 エッセンから帰って来てから、数週間が経とうとしていた。

 未だヘルヘーニルの動きは見られていない。


 そんな中トイフェリンは、エッセンで抱いた願望を口にした。


「そういえば!エッセンに居た時にヴァイ殿下と二人で街を見て回りたかったのです!それで、全てが落ち着いた後に二人でエッセンの街を歩けたらなと…思っていたり…、どうですか?」


 行くのには時間が掛かるし、また公務を終わらせてからじゃないと行くことが難しい為、承諾を得るのは難しいのではないかと思い少し不安な顔でヴァイゼに問い掛ける。


「いいな。それなら今からエッセンではないが、アオスの街を一緒に見て回るか?」

「…!行きたいです!」

「では準備をするとしよう」


 トイフェリンの二人で一緒に回りたいという気持ちが嬉しかったのか、柔らかく微笑んで承諾してくれた。

 それに、アオスの街を見て回る提案までしてくれて、嬉しい限りだ。


 街へと出てきた二人はあまり目立たないよう、少し変装をしている。


「ヴァイ殿下のその姿を見るのは久しぶりですね」

「確かにそうだな」


 ヴァイゼはいつも身を隠す時に着ていた黒いマントを身に着けている。着ていた時といえば、初めて会った時以来だろうか。


 それから二人はスイーツを食べるお店へと入って行った。


 城や皇宮で食べる、シェフの作るきっちりとしたものとは違って、貴族や平民にも好まれるような可愛らしい見た目をしていてとても美味しそうだが勿体ない。


「ん~!とっても美味しいです!!」


 見た目だけでなく味も素晴らしくて、口の中がとても幸せだ。


「美味いな」

「ヴァイ殿下も甘い物がお好きなんですか?」

「いや、始めは得意ではなかったんだが、フェリンの作ったものを食べてからな。あれは格段と美味かった」

「そこまで褒められると恥ずかしいです…。でも、これからはもっとお菓子作りますね!」

「楽しみにしている」


 二人で美味しいものを堪能し、新しく洋服を仕立てたり、雑貨屋で買い物をしたりと充実した一日を送っていた。


「日も暮れてきたな。それそれ帰るとしよう」

「はい!とても楽しかったです!!」


 こんな平和な日々がずっと続いてくれると良いのだが、ヘルヘーニルへの不安は拭いきれない。



 そんな頃、夜にも関わらず部屋の電気を消して外を眺めている者がいた。


 その男は何やら不敵な笑みを浮かべている。


「ソフィア…、僕は君に早く会いたいよ…。そしてトイフェリン、僕は君を許さない」


 どこか寂しく恋しい表情から、冷めた憎しみを持った目つきへと変わった。


 部屋の扉が開き、それによって部屋へ廊下の光が差し込んでくる。

 その光で、真っ暗な部屋にいた男の緑色の目が照らされた。

読んで頂きありがとうございました!

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