第66話 改め、三ヵ国の皇太子を含めた話し合い
そんな会話をしながら二人は、城へと戻り他の皆と合流した。
城の中にあるティーフの執務室に集まり、現状についてだったり今後の事を話し合うことに。
「街の方は完全に修繕した訳じゃないけど、人が住めるくらいには直して避難していた人たちを一度家に帰したよ」
ティーフが街の状況を話し始め、アルドがその話に頷いている。
「人数も足りてるし、一週間もしない内に終わると思うよ」
物語では竜巻で逃げ遅れた人が亡くなったり負傷したりと、治療を受ける人が多く復興するのが遅かった。
けれど、今は治療を必要とする人も居ないし三ヵ国の皇太子が集まっていると、流石に物凄く早く進んでいる。
「機械の方はほとんど終えた。明日には終わるだろう」
「明日ですか?!」
「ああ」
トイフェリンが驚いて声を上げるが、他の皆もとても驚いていた。皆の表情から(早っ…)と思っていることが見てとれる。
ヴァイゼの仕事の早さには、トイフェリンは多少なりとも知っている。そんなトイフェリンが驚いていては他の皆はもっと驚いたことだろう。
(後で街の方にヴァイ殿下がどんな風に修繕を進めていたのか聞いてみよう…)
「じゃあ、次は畑の方だね」
「はい。畑の方では今後、食料の量が減ってしまうかもしれませんでした。そこでソフィア様が提案されたのは鉱物などの無機質を原料にした肥料です。この肥料について詳しく説明をソフィア様にして頂きますね」
そう言ってトイフェリンはソフィアに説明を促した。
「植物が育つ為には、窒素やリン酸、カリウムなどの無機養分が必要なんです!土地によってそれぞれ必要な養分の配合を変えられますし、エッセンだけでなく他国でも出来ると思います!!」
「なるほどね…」
話を聞いてティーフは何か考え始める。
「エッセンでもそれらの鉱石は採れると街の方にお聞きしましたし、エーデルではたくさん採れるのでお譲りすることも可能だと思います」
ソフィアの説明にトイフェリンが補足をし、それにアルドも賛成し口を開いた。
「それは良い考えだと思う。これからティーフ殿と交易に関して詳しく話し合うよ」
「エーデルから届くまではエッセンにある分で賄うってことだね?俺もその話に賛成だな」
ティーフは納得して、早速側近に指示を出していた。
それにしても、よくすらすらと肥料の話が出てくるものだ。畑仕事をしているような、よほど詳しい人ではない限りそんな詳しくはなせないだろうに。
勉強したトイフェリンでも肥料について詳しく説明するのは難しいのだから、物語の力はそれ程強いということになる。
急にその言葉、考えが頭に浮かんでくるのだろう。
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