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悪役令嬢のはずですが、悪役じゃないのは何故ですか?  作者: 希空 蒼
第3章 マラカイト

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第59話 小麦が不足した原因

 畑の方までやって来たトイフェリンは、農作業をしていたおじいさんに声をかけた。


「こんにちは。作業をしているのにごめんなさい。少しお話を伺っても構いませんか?」

「全然構いませんよ」


 作業の手を止めたおじいさんは、笑顔でトイフェリンに答えてくれた。


「小麦の肥料について詳しくお聞きしたいのです」

「分かりました」


 おじいさんは頷き、小麦について詳しく話してくれる。


「小麦は日当たりと水はけが良いところで作り、小麦は肥料無しでは収量が大きく落ちてしまう程、小麦にとって肥料はとても大事なんですよ」

「肥料が取れなくなると小麦はあまり育たなくなってしまうのですね」


(じゃあ、竜巻で小麦の収穫量が減ってしまった原因は畑が荒れてしまったからではなく、肥料が取れなくなってしまったからだったんですね)


「肥料は広葉樹の葉と石灰ですか?」

「詳しいんですね。でも正確に言いますと広葉樹の葉は熟したものを使っているんです」

「そうなんですね!」


 おじいさんの話で良い情報をたくさん手にすることが出来た。話を纏めると原因が見つかりそうだ。


「お時間頂きありがとうございました」

「お力になれたなら良かったです」


 トイフェリンはお礼をしてその場を離れ、馬車に戻り聞いた話をリナと整理する。


「肥料で使われている広葉樹の葉か石灰が取れなくなったということが原因と、お嬢様は考えているんですね!」

「そうなの。でも石灰はエーデルで多く取れるから、エッセンで使われている石灰のほとんどはエーデルから送られて来たものが多いと思うの」

「確かにそうですね…」

「だから広葉樹の葉だと思うのだけど、竜巻で倒れても普段切り倒して葉を取ったり落ち葉拾ったりしているはずだから、葉を熟すことが出来なくなってしまったのかな?」

「なるほど!それなら他に肥料を探す理由にも繋がりそうですね!」

「後はその新しい肥料が何かということなんだけど…もう戻らないといけない時間だし帰らないとね」


 馬車を走らせヴァイゼとティーフの居る城へと戻って行く。


 その間にもトイフェリンはまだ肥料について考えていた。


 新しい肥料というのは、どれだけ調べても出てこないのではないかと少し思っていた。トイフェリンはたくさんの本があるアオスでも、食物に関する本が多いエッセンでも小麦や肥料に関する本は全て読んでいた。


 その上で実際に育てている人や売っている人に話を聞きに行ったのだ。それでも分からないともなれば、聖女はどうやって新しい肥料を思いついたのだろうか。


 もし聖女にしか分からない何かがあったのだとしたら、トイフェリンがいくら調べて考えようとも絶対に見つけることが出来ない。


 例えそうだとしても新しい肥料を探すことがトイフェリンの役目だから、出来る限りを尽くす他ない。

読んで頂きありがとうございました!

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