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悪役令嬢のはずですが、悪役じゃないのは何故ですか?  作者: 希空 蒼
第2章 パパラチアサファイヤ

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第31話 イベントが起こる場所は

 あれから数日、トイフェリンは家に籠っていた。

 しかし、まだ聖女が訪れたという話は聞いていない。


 ヴァイゼは次々と観光名所を改めて確認しているようだった。


 これから自分の本当の気持ちと向き合っていくと決めたものの、聖女に会うことを避けるために家に籠っていたら、ヴァイゼに会うことも出来ない。


 そのことに悩んでいたが決められず、リナに相談してみることにした。トイフェリンよりも恋愛に詳しいリナなら、良い案を出してくれるだろう。

 それに、リナも手伝うと言ってくれたから。


「会いに行きましょう!!」

「え!?」


 リナは戸惑うことなく即答で答えた。


「でも聖女様に会ってしまうかもしれないよ?」

「会ってしまってもいいんじゃないですか?なんなら二人が出会わないように仕組むのもいいかもしれませんね!」


 トイフェリンが悩んでいたことを淡々と断ち切っていく。あまりにも冷静なリナにを躊躇してしまう。


「会ってもいいってどうして?」

「だって、イベントが必ず起こるのなら結局聖女様は襲われそうになって殿下が助けに来るんですよね?だったら絶対に殿下に会うことが出来ますよ!」

「それはそうなのだけど…」


 確かにそのイベントが起きた時にその場にいればヴァイゼに会うことが出来るが、聖女にも会ってしまっては意味がない。

 

 聖女がいつ来るのかだけでも知ることが出来たらいいのだが、使用人の人たちに聞いてみても誰も分からないみたいで、有力な情報は得られなかった。


 街の方に行けば少なくとも何か情報は得られるだろう。つまり結局は街に出なければならない。


「考えるよりも行動しましょう、お嬢様!」

「…わかった」


 迷った末リナに押し切られて行く事に決めた。少し気分が乗らないがリナがやる気いっぱいで、すぐに行く準備が整ってしまった。


「早速行きましょう!!」


 リナに促されるままに馬車に乗り、街に向かって行った。


 前にヴァイゼへのお礼を買った付近へ行き、情報を収集することにした。


 数時間、話を聞いたりしてみたが来る日は知ることが出来なかった。だけど手がかりは得ることが出来た。それも重要な手がかりが。


 なんと、そもそも聖女がどのような姿をしているのか、アオスの人たちは知らなかった。

 そうなると薄い緑色の髪で桃色の目をした人を見たかどうかを聞く必要がある。しかし、人の多いアオスでその見た目は珍しくない。見たという話を聞いたとしても、別人である可能性がある。

 つまり探すのはとても困難ということだ。


「聖女様が一人で出歩いている訳ではないと思うから、かなり目立つと思ったのだけど…。今日ではなかったのかな?」

「う~ん、近々ってどのくらいなんですかね?詳しい日にちを書いてくれたらいいのに、わざわざ近々って書く必要あるんですか?」


 リナの言葉を聞いて疑問に思った。確かに何故近々と書く必要があったのか。


 トイフェリンはとある考えに辿り着き、鞄から物語の本を取り出した。


「何か分かったんですか?」

「確かね、二人の結末が」


 ヴァイゼと聖女の結末は、『バッドエンド』である。両想いであるのにも関わらず婚約にすら至らなかった訳とは。

 

 エーデルでもアオスでも別の国の人と結婚することが出来る。物語の中で聖女はそれなりに高い身分を与えられている。

 現実でも皇太子アルドと婚約している程だ。つまり身分が問題だった訳でもない。


 となると聖女の生い立ち、又は神殿が関係しているのではないだろうか。


「アオスにも神殿がありましたよね!」

「行ってみよう」


 二人は神殿に向かうことにした。


 本に集中して気を取られている内に、聖女が近くを通って神殿の方へ向かって行ったことに気づかずに―


 

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