第28話 改めて感謝の気持ちを伝える
二人になったところで話を切り出す。
「改めてありがとうございました。これはお礼の品です。殿下に似合うと良いのですが…」
ヴァイゼに選んだものを手渡した。リナと一緒に似合うと思う物を選んだが、喜んでくれるか不安でそわそわしてしまう。
「礼はいいと言ったが、お前が選んでくれた物だ。ありがたく受け取るとしよう。ここで開けても構わないか?」
「はい!是非開けてみてください」
確認を取ったヴァイゼは、箱を開けて中に入っているネクタイピンを取り出した。
「いいセンスをしているな、気に入った。感謝する」
「気に入って頂けて嬉しです!」
早速ネクタイピンを着けてくれた。丁度今は白シャツにネクタイだけの恰好だった為、ネクタイピンが良く映える。
「それから、こちらもよろしければ受け取ってもらえませんか?」
「それはなんだ?」
トイフェリンは鞄からある物を取り出す。
「私が作ったお菓子です。お口に合うかはわかりませんが上手に出来たので食べて頂きたくて」
「そうか。後で食べるとする」
「ありがとうございます!」
トイフェリンは家の厨房を借りてお菓子を作ってきていた。今住んでいる家や実家でいつもお世話になっている家族と使用人の人たちに、自分で作り方を勉強して振舞っていた。
皆から美味しいと絶賛してくれていたので殿下にも食べて欲しいと、会えるか分からなかったが作って持って来ていた。
(また会った時に感想を教えてもらおう!)
殿下に改めてちゃんとお礼が出来て嬉しい気持ちでいっぱいだが、トイフェリンには気になることがある。
読んで頂きありがとうございました!




