第24話 お礼の品を求めて街へ
あれから何度も図書館に行っていて迷う心配は無くなったが、すぐに会えると言っていたヴァイゼとは会うことは無かった。
(殿下はどうしてすぐに会えると仰ったのでしょうか?)
トイフェリンの事はある程度知っているようだが、何を根拠にそう思っているのか疑問に思う。
シュヴェアの事も知っていたようだし、トイフェリンの婚約の事も聖女ソフィアの事も知っているのかもしれない。
そう考えると、物語でソフィアを盗賊から助けた時はすでに知っていたということになる。
(殿下に再び会うのは極力避けた方がいいけれど、お礼はしたいですし聖女様に気を付けながら街に行くしかないですね)
リナに街の中心に向かうことを伝え、準備を手伝ってもらった。
向かう前に、ご夫妻や使用人たちにおすすめのお店を教えてもらい、そのお店に向かうことにした。
今回は歩いて行くのには遠いらしく、準備していた間に馬車を用意してくれていた。
馬車の中では窓から外の様子を見ながらリナとの会話を楽しみ、道のりを進んで行く。
平民街もなかなかだったが、街の中心もとても賑わっており馬車もゆっくり走っていたため、外の様子が見やすかった。
更に景色を楽しむために目的地から離れた所で馬車を止めてもらい、ここからは歩いて行くことに。
人通りは多く、いつ迷子になってもおかしくないのでトイフェリンはリナに手を繋いで歩くことをお願いした。
「お嬢様と手を繋げてとても嬉しいです!その役目はいつもシュヴェア様に取られていたので、ずっと羨ましかったんです!!」
「そうだったの?!じゃあアオスに居る間は手を繋いでいよう。お兄様には内緒だよ?」
「はい!!このことは秘密にしています!」
リナが本当に嬉しそうで、トイフェリンも幸せな気持ちに包まれていた。
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