第18話 アオスで起こるイベント
アオスに行くには馬車で三日かかる。そのため、途中で宿舎に泊まりながら向かう予定だ。
今回も勿論、リナと一緒に行く。
「お嬢様!とても楽しみですね!」
「そうだね!アオスの街並みはどんな感じなんでしょう?」
トイフェリンは不安を抱えつつも、ずっと行ってみたかったアオスを思い切り楽しむつもりでいる。
「そういえば、アオスではどんなイベントが起こるんですか?」
「えっとね…」
まず物語中の次の国であるアオスで、ソフィアが好きになるのはアオスの皇太子『ヴァイゼ・デーゲン』である。
アオスにソフィアは神官の者を連れて買い物に来る。
そこで街を歩いていると、盗賊に襲われそうになった時にたまたま忍んで街の見回りをしていたヴァイゼがソフィアを助ける。
そして、その姿を見たソフィアはヴァイゼに一目惚れするのだ。
それから度々街で出会うようになり、二人は会話を通して仲良くなっていき両想いとなる。
今回のイベントで大事なのは、現在アルドと婚約中のソフィアが、ヴァイゼとどのような関係になるのかということだ。
それは今後の物語に関わることでもある。アオスのイベントが終われば、エッセル、メーアでのイベントでその国の皇太子との関係も、今回のイベントと同じ結末になる可能性があるからだ。
アオスでの結末は、トイフェリンの今後の人生にも大きく関わってくるだろう。
「じゃあ、街を出歩いていたら聖女様にも、アオスの殿下にも出会うかもしれないということですね…」
あの日、物語と夢の話をしてからリナも一緒になって考えてくれており、とても心強い。
「街を見て回ったりしたいけど、二人に出会うことはなるべく避けたいね…」
そんな風に今後の計画を二人で考えながら道を進んでいく。
移動中、何も起きることもなく安全にアオスに行くことが出来た。
父の知り合いの家に着いてからは少しの間は慌ただしく、ある程度実家から必要品を持って来ていたが、知り合いが色々と買ってくれた為に採寸だったりと忙しかった。
聞くと、その家のご夫妻には子供が居らず、トイフェリンが来てくれたことがとても嬉しかったようで、我が子のように優しく接してくれていたようだ。
また、ご夫妻の家の使用人の人たちも暖かい人ばかりだし、リナも早速友達が出来て喜んでおり、この家でも上手くやっていけそうで安心した。
ようやく、ふかふかなベッドに横になれたトイフェリンは、ここに来るまでの疲れが出てすぐに深い眠りに落ちる。
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