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悪役令嬢のはずですが、悪役じゃないのは何故ですか?  作者: 希空 蒼
第2章 パパラチアサファイヤ

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第16話 両親からまさかの提案

 婚約を破棄してから一週間が経った頃。


『どうかこのまま何も起きませんように―』


 夜に願ったその思いは儚く消え去ることとなる。


 それは朝の事だった。

 目が覚めたトイフェリンは、家族と朝食を食べるためにダイニングへと向かう。


「おはようございます!」


 家族に向けて笑顔を見せる。


 「おはよう、フェリン。毎日フェリンの顔が見れるのは幸せだな」


 シュヴェアは彼女の顔を見てとても嬉しそうにしている。


「全員揃ったな。それでは頂くとしようか」

「頂きます!」


 家族と食事を楽しみ、帰ってきた自分の家での生活を満喫していた。


(皇宮での生活も良かったけれど、やっぱり家の皆と居るのは安心する…)


 そこで母が口を開いた。


「そういえば、お父さんと話していたんだけど、婚約破棄したことだしアオスに留学してみたらどう?」

「えっ?」

「アオスの図書館に行きたいと言っていただろう?今まで殿下と婚約していたから国外に出ることが出来なかったしな…」


(確かにアオスの図書館にはずっと前から行きたいと言っていたけど…)


「絶対に反対だ!せっかくフェリンが家に戻ってきたというのに、また会えなくなるのはあんまりだ!」


 両親の言葉にシュヴェアは猛反対する。


「私たちも寂しいけどその方が勉強にもなるし、自由になったんだからフェリンの好きな事を

して過ごしてほしいのよ」

「アオスには私の知り合いが居てな、住む場所も心配しなくて大丈夫だし、アオスはやはり大きいから色々なものが見れるだろう」


(結局こうなってしまうのですね…。私はまだここに居るみんなと離れたくないのに……)


 婚約破棄をし、追放さえ免れればもう物語のようには進まないと思っていた。それがまさか留学という形でアオスに行くことになるとは思いもしなかった。


 濡れ衣を着せられたりして追放される可能性もある。

 彼女はそういう可能性を考えていたため、留学というのはまだ良かった方だろう。


「両親の言うフェリンのためになるというのは分かった。フェリンが行きたいと言うのなら僕も反対しない」


 シュヴェアは両親の言葉に納得したことで、反対する人は居なくなってしまった。


「私は……」


 しかしもう諦めざるを得ない。


 完璧に物語と同じように進まなくとも、物語通りに進んで行く。

 つまりここで留学をしないと決めても、何かしらの理由で結局アオスに行くことになる。


 そうなったら彼女には選択肢を選べない。


『行きます』


 こう答えるしかなかった。

読んで頂きありがとうございました!

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