番外編 皇太子アルドリックの想い 後編
フェリンは僕が公務に忙しいと分かってくれていても、全然会いに来ていなければ好かれているなどと思うまい。
フェリンに何もしてあげられなかった分、最後にフェリンの願いは叶えてあげないとね。
僕はフェリンとの婚約破棄を受け入れて、ソフィア嬢と婚約する。
それがきっとフェリンの願いだろう。
フェリンに聖女の事を聞いて自分でも調べてみた。それで両親が僕に聖女と婚約させようとしてる理由が分かった。
国の為にはフェリンとの婚約破棄を諦めるしかないと。
僕にフェリンとの婚約を望む資格なんて、もう無いんだ…。
フェリンが自分が僕に相応しくないと言った時の気持ちも分かる。
きっとフェリンは聖女が誕生することをそれとなく知っていたのだろう。それでフェリンは聖女について知っていたのだから、自分より聖女の方が相応しいと思っていたというところかな。
~トイフェリンと別れの挨拶後~
今日をもって、フェリンは皇宮を離れるから早く公務を切り上げ急いで戻って、別れの挨拶に間に合ったのは本当に良かった。
間に合わなかったら一生後悔するところだった。
もう会えることはほとんど無いだろう。フェリンとの別れは僕にとって本当に辛い出来事だし、僕の気持ちを伝えられなかったのは悔しいな。
自分の気持ちを彼女に打ち明けたい気持ちはあるが、それではフェリンを困らせることになる。
このままフェリンへの気持ちは僕の心の奥に閉じ込めておこう。
実際、フェリンが僕に相応しくないというより、僕がフェリンに相応しくなかったかな。
フェリンを絶対に幸せにしてくれる人がいるだろう。この先そんな人に出会ってくれることを僕は心から願っているよ。
さようなら。
僕のとても愛しいフェリン。
読んで頂きありがとうございました!
いよいよ次話から2章です!




