表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
悪役令嬢のはずですが、悪役じゃないのは何故ですか?  作者: 希空 蒼
第1章 アイオライト

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

15/110

第15話 皇宮と殿下にさよならを

「ただいま!」

「お帰りなさいませ、お嬢様!」

「とても緊張しました……」


 上手くいったことに安堵し、椅子に腰を下ろすと肩の力が抜けた。


「どんなお話をしたんですか?」

「殿下との婚約を破棄してきたの」

「そうなんですね!って、ええええ!!!殿下との婚約を!?破棄したんですか!?」


 リナは見たことがないくらいに驚いていた。


「そうなの。それで後で詳しくリナに話すつもりで…」

「そうだったんですか…」

「それから今日の内に家に戻ろうと思ってて、だからリナには今から荷物をまとめてもらうことになってしまうのだけど、ごめんね」

「全然大丈夫ですよ!すぐまとめて来ます!」

「本当にごめんね。ありがとう」


 リナは急いで侍女部屋へと向かって行った。


 二人は全ての荷物を馬車に預け、皇宮の人たちにお別れの挨拶をして回る。

 挨拶を終え馬車に戻って来た頃には、アルドも公務から帰ってきていた。


「アルド殿下、こんな形でお別れになってしまってごめんなさい。建国祭はとても楽しかったです。今までありがとうございました!」

「フェリンになかなか会えなくなるのは寂しい…。君と過ごした時間は僕にとって、とても有意義な時間だったし楽しかったよ。こちらこそありがとう!」


 アルドとは最後に握手を交わし皇宮の人たちに見送られながら、馬車が走り出して家に向かって行く。


 トイフェリンの優しい性格から皇宮の人たちにとても慕われており、トイフェリンとのお別れに涙ぐんで居る人もたくさん居た。

 トイフェリンが皇宮で過ごしたのは数か月だが、暖かい人たちに支えられて過ごしたこの場所はトイフェリンにとっても、とても大事で思入れのある場所であり、離れるのはやっぱり寂しい。


(また皆様に会えたらいいな…)


 それから馬車の中でリナにこれまでのことを話していた。


「そんなことがあったんですね…。もっと早く話して下さっても良かったんですよ?でもお嬢様の事だから心配かけたくなかったんですよね?」


 リナのその言葉は図星だった。本当は誰にも話すつもりは無かったのだが、ずっと傍で支えてくれているリナに隠し続けるのは難しいことだと判断し、ちゃんと話すべきだと考えを改めて話すことにした。


「うん…。だけどこのことは両親とお兄様には伏せていてほしいの」

「分かりました。お嬢様がそうおっしゃるなら」

「ありがとう。特にお兄様が知ったらとても大変なことになると思うから…」

「そうですね…、シュヴェア様が知ったら本当に大変なことになりそうです」


 二人はシュヴェアが知った時の反応を想像し、苦笑いを浮かべていた。


 そんなことを話しているともう家に着いていた。

 中に入ると家の皆が出迎えてくれる。


 知らせに両親は驚いていたが「フェリンが決めたことなら」と、詳しく聞かないでくれた。

 シュヴェアはというとそれはもう大喜びで、トイフェリンはそのいつもの光景に安心し、心が少し軽くなっていた。


 今日はずっと頭を使ったり気を使ったりで、体を休ませるためにすぐに寝る準備をしてもらい、彼女は寝床に入った。


(これでこの先上手くいくと良いのですが…。どうかこのまま何も起きませんように)

読んで頂きありがとうございました!


これにて第1章アイオライト終了です!

番外編後、第2章パパラチアサファイヤが始まります!次の舞台はアオスになります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ