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悪役令嬢のはずですが、悪役じゃないのは何故ですか?  作者: 希空 蒼
最終章 ダイヤモンド
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最終話 この先も続く幸せな未来

 パレードから数週間後、トイフェリンが妊娠していることがわかった。


「本当ですか!?」


(今、お腹の中に私たちの子供が…)


 涙が流れるほど嬉しく、二人は産まれてくるのを今か今かと待ち焦がれる日々を送る。


「一緒に遊ぶのが楽しみだ」

「ふふ、そうですね」


 それから第一子、男の子が産まれてきた。見た目はトイフェリンに似ている。

 この子もいずれ皇太子、皇帝となりアオスの先頭に立ち引っ張っていく存在に。


 数年後にはヴァイゼに似た第二子の女の子も産まれて、トイフェリンの家族は賑やかになった。

 産まれた兄妹は優しく、健やかに育っている。


 結婚式から十年ほど経過した今、皇位を引き継いだヴァイゼは皇帝となり、トイフェリンは皇后となっていた。


 アルドとソフィアも子供が産まれ、歳が近いのもあって子供同士は仲良しで、トイフェリンがソフィアに会いに行く時は子供もついてきて、ソフィアの子とよく遊んでいた。


「子供が大きくなったら、フェリン様たちの子供と私たちの子供が結婚するかもしれないですね!」

「そうですね。でも、ヴァイもアルドリック陛下も、子供をお嫁に行かせるのを嫌がりそうです」

「た、確かに…!婿に厳しそう…」


 ソフィアとはそんなことを話したりもした。実際、今学園に通っている二人に、異性がたくさん寄って来ているのも気になるようですし。

 トイフェリンとヴァイゼの性格上、かなり過保護に育て過ぎてしまっているかもしれない。


 それからティーフの相手も見つかり、ヘルヘーニルも同じく相手がいる。

 恋愛結婚なのか、政略結婚なのか、詳しくはまだ聞けていないが、恋愛結婚だと嬉しいなと思う。


 メーアの情勢も良くなって、ヘルヘーニルはたくさんの人に支持されるまで信用を取り戻した。

 

 トイフェリンの魔法も、平和な今では滅多に使うことはないけれど、しっかり上達している。

 お義母様と特訓したおかげだ。


「こんなにも充実した生活を送れて、本当に幸せですね」


 トイフェリンは外で遊んでいる子供たちを窓から眺めがら、同じ部屋にいるヴァイゼに話しかけた。


「まだこの先に更に幸せな未来が続くと考えると、日々生きていることが楽しいな」


 この幸せもいつかは終わりが来てしまうけれど、最後まで悔いなく幸せでいられるように、私たちは自分の選んだ道を進んで行く。

 


読んで頂きありがとうございました!


この度本編が完結致しました。本当にありがとうございます!


番外編1トイフェリンとヴァイゼの新婚旅行の話と、番外編2ソフィアがアルドの寝室に忍び込む話。

是非、番外編も楽しんで頂けたらと思います^^


初めて書いた小説を最終話まで書くことができ、読んで下さった皆様への感謝と達成感に胸がいっぱいです。

改めて、ここまでありがとうございました!

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