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悪役令嬢のはずですが、悪役じゃないのは何故ですか?  作者: 希空 蒼
第1章 アイオライト
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第1話 私の未来

 ある日突然、おかしな夢を見た。


 ラベンダー色の髪に紫色の目で、かなりの美貌の持ち主である。

 その彼女の名は『トイフェリン・アメテュスト』


 彼女はとある物語の悪役という立場で、数々の悪行を繰り返していき、最後には罪人として処刑される。


「はっ!!!」


 目を覚ましたトイフェリンは、ものすごく汗をかいていることに気がついた。


「うなされていたみたい…」


 自分の未来を知り、気が落胆して表情は曇る。

 そんなことは起きないと信じたいが…。


(あれが自分の未来だとしたら、私もいつか処刑されてしまうのかな…)


 トイフェリンは起きたばかりの冴えていない頭で考え、生き残るためにその手がかりを探そうと、図書館に行くことを決めた。


 そうと決めたら、早速図書館に向かうための準備を始める。


「リナ!」


 そう呼ぶと扉から侍女が入ってくる。


「おはようございます、お嬢様。朝食をお持ちしますか?」


 彼女はトイフェリンの専属侍女のリナである。リナは歳が近いのもあり、トイフェリンと一番仲の親しい侍女だ。


「悪いけれど、汗をかいてしまったから先に湯浴みしたいの。大丈夫かな?」

「はい!すぐに準備致しますね!」


 リナは笑顔でそう言い頭を下げ、準備を始めるために部屋を出て行った。


 待っている間にベッドから降り、椅子に座ってペンと紙を机の引き出しから取り出して、覚えていることを事細かく書いていく。


(確か皇太子殿下と聖女と呼ばれている方が居て、それから…)


 内容を忘れてしまう前に書く為にペンを素早く走らせる。


 夢に登場していた人物の中には見覚えがある人たちが出ていた気がするが、思い出す記憶はぼやけていてよく分からない。


 かなり集中していたのだろう、思っていたよりも時間が早く過ぎていたようで、書き終え背伸びをしていた所で準備を終えたリナが呼びに来た。


「お嬢様、準備ができました」


 その声を聞き、トイフェリンは振り返る。


「ありがとう。すぐ行くね」


 と、トイフェリンは微笑み、部屋を後にした。


 湯浴みを終え、身体も頭もすっきりして、起きた時より気分が良い。

 それから朝食を済まし、トイフェリンは外出用の動きやすいドレスに着替えて、図書館に向かう為にリナと一緒に馬車に乗って行った。

読んで頂きありがとうございました!!!


小説のネタはたくさん思い浮かんでいたのですが、形にするのは初めてなので、まだまだな所がありますが、暖かい目で読んで頂けたら嬉しいです!





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