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80:既視感

「俺に?」


どこからか取り出した水晶玉をマントの下にしまいつつ、キリクさんは首を傾げる。


「最近、旅芸人一座がやってきたとか……キリクさん、知ってます?」


「もちろん。案内や宿泊先の手配は俺がやったからね」


占い師、改め何でも屋ことキリクさんには、自然と庶民の間の情報は集まってくる。全く抜け目のない人である。


「荷馬車でヴィヴィ山脈を越えてきたらしい。座員は10名で、カーニバルの時期くらいまでは滞在する予定だそうだよ」


「カーニバルの……」


ふむ、とニコは思案顔である。

やはりゲーム本編でも出てきた、選べる主人公の滞在先の一つ「旅芸人一座」で間違いなさそうだ。カーニバル、すなわち本編のエンディングの時期までの滞在だと言うのだから、用意周到である。

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