表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

68/85

66:フラグを立てた覚えはありません

主人公が動き出している手前、これ以上目立つ行動は得策ではない事が分かった。そもそも好奇心の暴走による分をわきまえない行動を取りすぎてしまった。今更取り繕っても遅いかもしれないが、ごくごく平凡な、一介のモブキャラに戻るだけである。


(一応、攻略対象キャラ全員に会えたし、現状のシナリオの進み具合も概ね把握した。あとは自ら渦中に飛び込むのは控えて、物語を見守りつつ一モブキャラに徹しよう……)


ニコが決意を新たにしていると、ゼルは何やら言いかけてやめるを繰り返していた。その表情が切なげに歪んでいる。


「俺が……ニコに逢いたくなったら、どうすればいい?」


ふと、そんなことを呟いたりしている。


(何故かゼルルートが進行している……?どこにフラグがあったんだ?)


ゼルからささやかな自分への好意を感じ取って、ニコは面食らう。寄せられた好意には応えられない。なぜなら、リスロマンティックだから。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ