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62:それなりに、ピンチです

呑気なゼルの言動を一喝すると、エミールはゼルの背後に隠れていたニコの腕を掴んで強引に引き寄せてきた。その態度はまさに罪人、自分より立場が低い者に対する不遜さで、流石のニコもカチンときてしまう。手加減せずに掴まれた箇所が痛い。


「いたたたっ」


「おい、エミール!」


流石のゼルも顔を顰めてエミールを咎める。

いくら容疑者とは言え、立場のあるお貴族様が、わざわざ一庶民に直接手を下すのは珍しい。というか、ありえない。エミールの瞳の奥にある、ニコに対する嫌悪感は一体何なのか。

まさか、ニコが刺客だと断定できる証拠でもあるのだろうか。あったとすれば確実に捏造であるが……。一介の庶民を証拠捏造してまで陥れようとする暇人がいるとは到底思えない。


(……あ)


いや、ひょっとすると、いるかもしれない。

そんな暇人が、ただ一人。

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