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51:いざ、突入

色とりどりのタイルで飾られたモザイク画の壁、歴史を感じる厳かな形式美の正門を入ると、観光の要でもあるためか、早朝からそれなりに人通りが多い。寺院の内部ではあるのだが、アーケード街に近い雰囲気で、広さも相当ある。

寺院の中にある博物館は、子供の頃に学校の遠足などで見に行った記憶がある。図書館は調べ物に行ったりすることがたまにあるが、大人になってからは滅多に行く所ではなくなってしまった。庶民にとって寺院は、遠目に眺める建物なのである。

寺院の中程にある大聖堂は、精霊教の天使が祀られており、信者にとっては世界的に見ても重要な場所らしい。天井が他よりも更に高く抜けていて、壁から天井にかけてそびえ立つ天使像は、信者でないニコから見ても圧巻ではある。

が、今日は既出の観光地には用はないのだ。

大聖堂も抜けて、続く中廊下を突っ切ると、だんだん装飾の感じや雰囲気か変わってくる。宗教的なものから、国家の上層部の様相を醸し出してくる。行き交う人々も庶民や観光客から、着飾っていたり重装備だったり、明らかに一般人じゃなさそうなのだ。

だんだん、さすがに、緊張してきた。

廊下の先に、両サイドに甲冑の騎士が立ち塞がる扉があった。その先は許可証がないと入れないゾーン。

ニコはその扉の前までやってきた。


「許可証を提示せよ」



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