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学生戦争  作者: 本倉庫
3/6

一日目の終わり

「しゅ、終了。勝者、奥山」


鎮まり返る空間で最初に我に返った先生が焦って合図を出した。

そこから奥山を称えたり褒める声そして拍手が来るかな?と思ったがそうではなく。

良光を少し下に見る視線や奥山を品定めする視線、自身と相手を比べるような視線がある。

正直どっちが勝ってもここにいる奴らにとって何か大きな影響を及ぼすわけじゃない。

誰と組むかの候補に良光が消えるぐらいだろう。

まあ負けたとしても首席というブランドが消えるとは思えないけどな。


「ふっ、我の勝利は約束されたようなものよ」


スタスタと戻ってきた奥山。

呆然として動かない良光は我に返り先生の元に戻った。

これまで負けたことのない坊ちゃんが初めて負けて絶望したのかと思ったがそうでもないな。

むしろ初めての敗北を噛み締めてやがった。

嬉しそうな顔しやがって。

あれはそう簡単に折れないたちだ。

Sクラス、やっぱり面白そうなやつが多そうだ。

うちの中学校にいたBランクも敗北を経験することが重要だと言っていた。

Cランクの時にしたその敗北は敗北しないことが生んだ能力への慢心と相手の考えを読むことを放棄した怠慢のせいだった。

そこからあいつがBランクになるまで早かった。

そしてあいつが本当に最強となるためのある技を生み出したのもそのあとだ。

まあその技の劣化は実は俺もできるんだけどな。

やり方を頭の中見て覚えた。

覚えるのに苦労はしたが便利な能力だ。

俺とそいつ以外には俺のチームメンバーが覚えている。

まあ機会があれば紹介しよう。

そんなことよりも今の状況だ。

今は新しいチームを決めるための自由行動だ。

俺たちはもう決まっているため周りの観察をしている。

他はできるだけ自分の能力、性格などがかみ合うメンバーを探している。

もうチームが決まっていそうなのは俺たちを含め8人だ。

奥山と3人がもうすでにチームを組んでいるようだ。

このクラスの人数は俺たちを含めて32人でそのなかで支援職は8人、ちゃんと戦闘3支援1のチームが8つできるようになっている。

そのなかで女子は6人だ。

支援職は4人戦闘職が2人だ。

基本的な肉体スペックが男よりも低い女の戦闘職が2人いるということはそいつらは相当努力したか天性の才能があったのだろう。

その例がさっき良光と戦った奥山だ。

奥山は固有魔力をうまく使ってここまで上り詰めたのだろう。

もう一人が後衛の必中関連の能力を持っていて。

魔力の入れ具合でまっすく必中、障害物を緩やかに避けて必中、魔力妨害がない限り必中、同レベルの魔力妨害がない限り必中。

そしてこいつは頭の中を見た限りそうとう武器に魔力を込める練度が高い。

魔力を込めるというのは武器をによる一撃を強化する方法だ。

一撃しか強化できないが身体強化などでは太刀打ちできないほど強力な一撃を出すことができる技術だ。

俺はこれを防具にしてそれを防ぐ術は持っているが武器の方はまだ練習中だ。

できないことはないが精度が微妙だ。


支援職に関しては女子が全体の7割ぐらいを占めている。

まあ男子が支援職になってそれで上に上がろうとするやつはあんまりいないよな。

男子はどっちかていうと支援職と判断された能力でどうやって戦闘職まで昇華させるかを考えがちだ。

だから毎学年に支援職が少ない。

案外最初に固有魔法を分けられるとき男子の方が支援職が多い。

これは実際データがあって男女で戦闘、生産、支援の比率が違う。

まあその中で特に男子は自分の理想の職になるため努力するやつが多いからな。

どうやってかというと例えの話だが奥山の剣製の固有魔力、もしかしたら最初はゆっくりと強い剣を作る生産職系の能力だったかもしれない。

だが11歳か12歳ぐらいまで早く剣を作る練習をしたら今の奥山の早く剣をを作る固有魔力に路線変更できる。

そしてそれはもう直しようだがない。

固有魔力は基本的に中学にはいるまで位は融通が利く。

まあこれを捻じ曲げたやばいやつはいないことはないが普通はそうだ。

身体強化も自身じゃなく他人に特化させたり、その逆をしたりすることができる。

固有魔力なんて言う名前だがこれは生まれた時に渡された基盤を俺たちが理想のために改良したものだ。

だから本当に一緒の固有魔力なんてそんざいしない。

魔力効率が、使える範囲が、その威力が、その速度が、違う。

まあこれは究極的な話でほぼ一緒の固有魔力なんてざらにある。

だいぶ話がそれたが要するに固有魔力というのは変えることができて、男子は支援職を戦闘職に変えたがるやつが多いから今の割合があるのだ。

まあ今は支援職に需要があるからこの差も緩和されるだろう。

最初の頃は戦闘職以外はほぼ無いもの同然だった国もあったぐらいだが、今では支援職の多さを売りにして将来あるだろう戦争を回避しようとする国すらある。

そしてその支援職ノ中で最も魔力量が多いと感じるのは・・彼だな。

まあ頭の中と雰囲気での憶測だからまだ分からないが、まあそれは仕方ないだろう。

固有魔力は融合?

許可のある固有魔力を融合出来るらしい。

なかなか強力そうな能力だ。

だが、合わせる能力がだいぶ胆になりそうだ。

だが合わせ方さえはまれば相当強力なコンボになりそうだな。


ふいに肩を叩かれて俺は情報収集を辞めた。

肩を叩いていたのはゆうすけだったようだ。


「どうした?」

「どうした?、じゃなくてだな。さっきから喋りかけてるのになぜ反応しない?」

「あ~、悪い聞こえてなかったわ」

「一、お前のことだ。情報収集と称して人の頭の中を覗いてたんだろう」

「いや、普通に情報収集してただけだっつうの。俺のしてることを変態みたいにいうな」

「・・実際、変態っぽいよね、ワード・・」

「思考読みがか?そうでもないだろ」

「俺も別に変態っぽいとは思わないけどな~」

「だよな」

「それは俺たちが聞きなれているからじゃないか?」

「「・・・」」


俺と勇亮はたしかにそうかもと思ってしまった。


「な、そうかも思っただろう」

「思ったわ、なんか悲しくなってきたな」

「まあまあ、その情報のおかげで俺たちは戦いをものすごく有利に進められるかもしれないんだしいいじゃねえか」


『でも、一の情報って薄いよね』

『おい、それは言わない約束だろ』

『だって実際思考読みって今考えていることがわかる能力だけどさ』

『おい待てそれ以上言うな』

『魔力をちょっと体に纏わせるだけで読まれる内容を極端に減らせるもん』


そう、そうなのだ。

俺の思考読み、最初それを聞いた奴らこれを最強と思うだろう。

たしかに分かっていても防げない攻撃や、固有魔力で攻撃を強くしたり、特殊なことができるわけでない。

だが、相手の頭の中を読めるアドバンテージはそれらを掠めさせると俺は思っている。

小2小3くらいまではこれで好き勝手やっていた。

魔力持ちの子供はその年ぐらいで普通の中学生くらいには頭がいい。

まあ子供っぽくないので親としてはよくないのかもしれないが、まあそれは置いといて対策を講じようと試行錯誤するわけだ。

そしてその結果見つかった。

なんなら身体強化するだけでこれは防げるのだ。

じゃあ極端にってどれくらいかというと、これは相手の行動が分かるレベルだね。

今から何をするのかってことが分かる。

フェイントかどうかはわからないし、相手がどれくらいの力でするかはなんとなくわかるぐらいで、それをどこにするのかはわかる。

まあ俺は思考読みのおかげで相手の感情や癖、嘘とかは人の数倍見抜ける自信はあるけどな。

そしてこれ、魔力をどれだけ使おうとうっすい身体強化だけでこの状態になるのだ。



『あ~あ、言っちゃた。俺のやる気が今ほぼ0になったぞ』

『いいよ別に、じきに分かるような情報だし』

『ほんとに辛辣だな』

『いつものことだろ』

『そうだぜ~、あきらめろって。むしろ俺のように受け入れればいい』

『『それはいやだ』』

『え~、扉さえ開けば天国だぞ』

『その扉、開いた時点で変態だよね』


そんなばかみたいな会話をしながら、手に入れれるだけの情報を手に入れてその授業を終えた。

今はどんなチームになるかの予想はつかないが個人の情報を多く得れた。

後、因みにだが俺たちは別に遊んでいたわけじゃなく、ちゃんと魔力授業に沿うように魔力放出の練習をしていた。

何かを考えながらでもできる簡単なものだ。

魔力はイメージと言われることが多いが、そのイメージをできるだけ大きくして体からひりだすのだ。

形は丸でも、四角でもなんでもいい。

それを何度も繰り返すだけで一度に出せる魔力量が増えていく。

まあ増える量は微々たるものだけどな。

だけど、俺の同じ中学のやつがいうには小さな積み重ねをしないやつはここ一番で不安になって失敗するって。

まあ俺はそれを聞く前からこういうことをしてたけどな。

俺は固有魔法で戦力を倍増とかは無理だからこういう小っちゃいことで差をつけないとな。



その後は国数理社と普通の授業があった。

今年一年で高校の全科目を終わらすスピードのため、授業速度は相当早かったがまあなんとかついていけた。

中学で高1の内容は教わったから今日は高2の内容だ。

高1で高2の内容を勉強するのは変な気がするがまあ魔力持ちは物覚えが普通より早いからないけないことはないが大変なことは大変なのだ。

まあ、案の定勇亮は無理だったみたいなので放課後にでも教えてやろう。

今は担任の先生待ちだ。

今からホームルームが始まるのだ。


ガラガラと扉を開ける音と共に入ってきた。

Sクラスを担当する吉規聡よしき さとしだ。

眼鏡をかけてスーツを着こなす。

真面目そうな感じが見た目から伝わってくる先生だ。


「ホームルームを始める」


初日の終盤ある程度グループができはじめ会話が楽しく先生が来たのに喋っていた数人がすっと黙った。

少し緊張した空気が教室を覆う。

中学からあった怖い先生の前では静かに真面目にというやつだ。

先生が静かになったのを確認すると話を始めた。


「お前たちも知っていると思うが魔力法の制定によってお前たちは全寮制だ。Sクラスには二つの寮生活を選択できる」


少し教室がざわついた。

先生が教室全体を見回すころには声は消えたが寮生活が共同の可能性があるのか。

これはどうなのだろう。

というかもうすでに先生の頭の中見てるから話す内容殆ど分かっているだけどな。

魔力が勿体ないのでこれ以上見るのはやめておこう。

まあ寮生活が2パターンあってそれを説明してどちらか選べということだ。

ちょいうど今からその2パターンを説明し始めるようだ。


「まあまず前提条件の話だが、我が校ではというか日本では戦闘職3人、支援職1人のチームで訓練することが推奨されている。それに則り我が校でも戦闘職3人、支援職1人のチームを基本として生活してもらう。その一環として寮の2パターン制がある」


このチームをメインにする教育方針も俺たちがここを選んだ理由だ。

まあ一番の理由は全員が推薦を貰っていたからだけどな。


「1つ目は全員隣同士の一人部屋を与えるといものだ。部屋自体はAランクと同じだが毎月8万のお金に換えられるポイントが支給される。まあこれの詳細は明日に説明されるだろう」


月8万のお小遣いというとなかなか多いのではないだろうか。

まあ寮代や食費など多少なくなりそうだが、それでも遊べる程度の金は残るだろう。

なかなかに最高だな。

後は水道代とか電気代がここから出る可能性が怖いな。

もしもそうなら、自由に使えるお金がだいぶ減っていしまう。

それでも恐らく1万ぐらい残るだろう。



「この部屋は1LDKで8帖以上のキッチンスペースと部屋がドア等で仕切られている構造だ。まあ高校生の一人暮らしにしては少々贅沢だがまあそれぐらい国はお前たちに期待しているということだろう」


1LDKってだいぶ贅沢だな、家賃やすくても8万多ければ15万以上するぞ。

そんな部屋をこの学年どころか学生全体に貸せるというのは相当な金を支給されているのだろう。

いや?それとも統合された学校の廃校舎とかを使って作ったのか?


「2つ目はシェアハウスのように4人分個人部屋と風呂、台所リビングがあ大部屋だ。1人用の部屋4人分もこの大部屋も面積という点では一緒のサイズだ。だが風呂や台所などの二つもいらない部分をリビングなどに変えている。こっちはSランクのみが使用可能だ」


へ~、これはプライバシーの問題をある程度目をつむるのならいい案だな。

俺たちみたいに昔からの仲なら問題ないかもしれないがここであったばかりのやつらと同じ家で過ごすかと聞かれたら普通NOと答えるだろう。


「これをどうするかはチームが決定期間と同じく4月30日とする」


うん?4月30日が締め切りなのか?そんなこと笹本先生は言ってたっけな。

俺が聞き忘れただけかと思ったら、周りの空気がそんなことないと俺に教えてくれた。

これは笹本先生が忘れてたな。


「ハァ、笹本の奴が忘れていたか、なら代わりに俺が説明しよう。さっき言った通り我が学園はチームを基本として訓練などを実施する。そのチームは不慮の事態が起こらない限り最低1年は変わらない。チームは戦闘職3人、支援職1人で構成して1人の失態はチームの失態となる。これは逆も然りでチーム1人が何かを成し遂げたらその成果はチームにも影響する。一心同体、一蓮托生のチームになってもらう。チームは4月30日までに決め職員室に専用の紙に書いて提出にくること。まあ説明としてはこんな所だ」

「先生、チームはこのクラスだけで決めないといけないのですか?」


1人がそんなことを手を挙げて聞いた。


「別にこのクラスである必要はないが1クラスにつきチームが8つという規定があるから他のSクラスが混合しているチームと模擬戦でクラスが決まる。クラスが変わる覚悟があるのなら問題ない」


そうなのか、この32人からこだわる必要がないなら色々面白いチームが作れそうだ。

クラス変動もありえるといのは驚きだ。

まあ俺たちにとってはあまり関係がないことかな?


「後寮をどうするか決めるまでは最初に言った1LDKの部屋で過ごしてもらう。もう決まったやつは少ないだろうが決まっているならここに紙を置いておくのでそれを持って全員で職員室に来い。ああ、それとチームをまだ決めていないやつの特技披露会のようなものが平日は3時半、休日は1時から行われるから気になるものは第一体育館にいけ。寮番号が書いた紙もここに置いていくので各自見て帰宅しろ。以上だ」


そう言いい終わると先生は出て行った。

俺はまたちさの席の方に向かった。


「ショートホームルームは寝ないんだな」

「・・まあ、聞く価値はある・・」

「まあ、授業と違ってショートホームルームの内容はさすがに勉強しても分からないからな」

「ああやだやだ、頭いい人は余裕ですね。授業と違ってなんて、勉強しても授業分かんねえよ!」


俺同様千桜の席に集まっていた、雅亮と勇亮も反応した。


「まあ魔力持ちは勉強も普通の人よりもできるはずなんだけどな。俺はぎり付いていけてるけどな」

「俺は復習の意味を込めて授業は聞いている」

「・・聞く価値なし・・」

「どうなってんだよ。今日やったのって高2の内容だろ。俺らいま高1だぜ。おかしいだろ~」

「あきらめろ、カリキュラムがそういう風になっている」

「そうだぜ、俺もギリギリだし頑張ろうな」

「頑張るけどさ~」


そんな、雑談をしているといつのまにか教室にいる人が俺たちだけになっていた。


「俺たちも教室でるか」

「そうだな」

「最後だからカギとか閉めねえとな」

「・・チームの紙・・」

「ああ、おけ。取ってくるわ」


俺がそう言いながら紙の方に向かった。

紙はものすごく普通でなんのひねりもない申請ようの紙だった。

まあ申請の紙に面白さなんていらないのだろう。

当たり前だ。


「ほい、これ」

「俺が書こう」

「俺たち字汚いからな~」

「俺は速筆なだけだ」

「・・汚くない・・」

「まあはじめはわかるけど俺とチサは雑だからな」

「・・雑じゃない・・」

「あきらめろ、お前の字は雑だ」


千桜が雅亮の紙をパッと奪い取った。

そして筆記用具を取り出してゆっくりと紙に文字を書いていった。

いつものちさの2倍位の時間を使い文字を書き終えた。

そしてその紙をまさゆきに渡してドヤ顔でこちらを見てきた。

俺と勇亮も雅亮の手にある紙を見た。


「・・綺麗でしょ・・」


まあ確かに綺麗ではあるがまさゆきの方が綺麗だし早い、がそれを口に出す者はおるまい。

そんなことをしたらちさがいじけるに決まっている。


「綺麗だよ俺よりは」

「ああ俺よりも綺麗だ」

「・・丁寧に書けば、こんなもんよ・・」

「よし、じゃあ教室出るか」


俺がそういうとゆうすけが先に行き小学生みたいなことを言ってきた。


「最後のやつ、鍵よろしく!」

「何言ってんだよ。今から職員室に行くんだし関係ないだろ」

「それでも俺は鍵を持ちたくねえ」

「・・同じく・・」


いつのまにか勇亮の横に居たちさがそう言った。


「ハァ、紙は頼んだぞ、雅亮」

「鍵は任したぞ一」


この後、教室のカーテンを閉め、窓を閉じて、扉に鍵をしてから職員室に向かった。

カーテンや窓閉めすら手伝わなかった2人に俺とまさゆきは文句を言っていた。


職員室前の廊下で奥山とえ~と、八雲一心やくもいっしん東沢飛雄とうざわとびお季縫恋きぬいれんだ。

こいつらも、俺たちと同じく中学か小学校の頃からのチームだろう。

今この学院で戦えば1番強敵なのは十中八九このチームだ。

チームで同じ推薦を取るのは相当な連携がないと無理だからな。

まあ普通に全員受験して受かった可能性もあるが、中学の先生がSクラスの推薦は俺たちを含めて2組いるって言ってたから恐らくあいつらだろう。


「なああいつらってさ、先生が言ってた」

「ああ俺たち以外のSクラス推薦だろう」

「初日にチームを決められるのは流石に元々チーム組んでた奴らだけだろ」

「・・相性もまあまあいい・・」

「そうだな」

「俺たちとの相性がか?」


ゆうすけが聞いてきたが、ちゃんとクラスのやつらの固有魔力覚えておけよ。

この質問するってことはこいつ絶対固有魔力を覚えていないな。

戦う上での必須情報だろ。


「いや相手チーム内での固有魔力の相性だろ」

「・・そう・・」

「あいつらの固有魔力ってなんなんだ?」

「やっぱり覚えていなかったのか」

「説明してやるから覚えろ。奥山、剣製、八雲、鋭糸、東沢、加速、季縫、鋭化だ」

「因みに季縫が支援職だぞ」

「へ〜、鋭化なのに支援職なのか珍しいな」

「まあ確かに。戦闘職でも鋭化は使える」

「まあでも鋭化は生産職もいるしどのタイプもできる固有魔力だからな」


前言った通り普通戦闘職を目指すやつが多いのに

それなのに支援職するなんて珍しいな。

まあ何かきかっけがあったのか、小心者なんだろう。


そして職員室に着いた。

初めて職員室に入るのって変に緊張するな。

そう思いながら扉を2回叩き、扉を開けた。


「失礼します、1年のSクラスの日野です。チームを書いた紙を提出しに来ました。」


言い終えると先生が立ち上がり紙を受け取りに来て。


「全員いるのか?」

「はい、後ろに」


俺は質問に答えながら体を逸らし後ろの面々を見せた。


「よし、この紙は受け取ろう。部屋は・・全員でか」


そう言うと持っていたファイルを開き中の紙を見てそれを千切った。


「これがお前の部屋番号だ。この紙を寮長に渡せ。特殊なやつだがあれでも教師だ。まあ絡まれないように気おつけろ」


そう言って紙を渡して自身の席に戻って行った。

先生は何を言っていたのだろうか、寮長がそんなに変な人なんだろうか?


「?ありがとうございました。失礼します」


俺はそう言い職員室をでた。



やっと書き終えました。

本倉庫です。

後書きなんて初めて書くのですが、まあこれは謝罪とお知らせです。

謝罪としては毎週土曜登校を中止します。

これは僕にはキツすぎましたよ。

モチベがMAXの時ならいいんですけども、低い時はは無理ですよね。

お知らせと言うのはこちらの僕の作品2つあるんですけどあれは両方更新自体はしようと思っています。

モチベが高い方を書いていくのであっちを楽しみにしてる方がもしいらっしゃったら、本倉庫のモチベが上がるのを是非ともお待ち下さい。

以上です。

読んでいただきありがとうございました。

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