初授業そして
今から17年前アメリカで『マジックストーン』と呼ばれる鉱石が発見された。
魔鉱とも呼ばれるそれは、死んだ金鉱脈から見つかった。
そして1つ目が見付かると、世界各国どこでも直ぐに見つかった。
新たな鉱石に研究者は目を輝かせ新たな資源へと活用しようと研究した。
だが彼らの志は直ぐに折られた。
魔鉱と呼ばれるに至った理由でもある事実それは加工ができないと言う点だ。
どれだけ高温でも、どれだけの力を加えても曲げることが、壊すことができないのだ。
魔鉱を研究する研究者が殆ど減った1年後1月1日特殊な力を持つ子供が生まれたのだ。
それもその日から生まれた全ての子供は特殊な力を持っていたのだ。
と言っても最初は6割ほどだけだと思われていたのだが、残りの4割が特殊だと分かり出したのはそれから6年ほど経った時だった。
基本的に歳の割に大人びていて、それぞれ何かしらの才能を持っていたのだ。
その子供達は皆、のちに魔力と呼ばれる不思議なエネルギーを保有していた。
それはそれら才能の源で彼らの身体能力、学習能力、適応能力などのすべての機能を飛躍的に上昇された。
そしてそれから4年ほど経った時に韓国で魔鉱の加工に成功したのだ。
その後各国にその方法を発見した。
その方法は鉄を溶かすのと同じ温度にした真鉱に魔力を流すか、魔力を流した魔鉱を鉄を溶かす温度にする。
どちらかで加工できる。
そこから研究はどんどん加速していった。
同年代魔界と呼ばれる場所があるのが発覚した。
魔界には魔獣と呼ばれる魔力を持った獣がいる。
これを発見したのはアメリカの研究者の子供で、2年後この子供を主に作られた探索チームで1度目の探索が行われた。
この探索では他にも魔界が基本的には建物の無い自然な環境のままだと言うことや魔力を持つ者がそちらで気絶もしくは死ぬ状況になると現実の一定の場所に移動すると言うことと魔力を持つ者が魔力を持たない者をそちらに移動させれると言うことだ。
その後軍隊などが魔界に調査に行くことが多くなった。
2度目の調査で魔獣と呼ばれる獣がいることが分かった。
3度目万を辞して大規模探索が行われた。
魔獣なる敵の存在も確認されたためこの探索ではアメリカ軍の1師団が投入された。
アメリカのランク最上位の魔力持ちの者も探索に多く参加した。
その探索ではアメリカ軍多数の命と引き換えに様々な情報を得た。
大きな発見は魔獣の数の増え方についてだ。
これは2つあり、1つ目は生殖などによって増える方法だ。
この探索で動物型の魔獣は交尾によって、機械や岩石などの型の魔物は体を分裂しくっつけることで他の種類の魔物も様々な方法で生殖?する。
2つ目の方法は魔界が生み出す方法だ。
これはというよりこれもだが、原理は不明だ。
機械型の増え方など過程と結論が分かってもそれがどうして起きるのかは分かっていない。
その後幾度の調査で魔界の地下には大量の資源が眠っていること、資源の多いところには魔獣が多くいることがわかった。
魔獣は魔石と呼ばれる者を心臓部に持っていおりこれを使うと強力な武器や特殊な道具が作れる。
他にも皮や爪、牙などの部位も色々な道具に加工される。
魔獣の肉体を損傷させ過ぎると体が散って魔石だけになる。
それよりもダメージを与え過ぎると魔石すら残らず塵となる。
そして魔獣の危険度を表す数値も定められた。
これは魔力の量による計測だが、魔獣の強さは魔力の量で変化することがわかっているので問題はない。
魔界でとれる魔鉱には特殊なものがあることがわかった。
俺たちの世界に存在する鉱石と似た性質をもったものがみつかった。
現在確認されているのはベースメタルに区分される鉄や銅の性質が反映されたものはほぼすべて、レアメタルに区分される金などが幾つか、レアアースに区分されるものは発見自体はされている。
これの採取にはその付近にいる魔物が強力なのと発掘が困難なためその存在の確認だけされたものも多い。
特にレアアースの性質が反映された魔鉱は発見するだけでも死者がでるほど危険な場所に存在する場合が多く、発掘されたものはない。
魔獣についてだが魔獣にはG〜Sまでのランクで定められており、
Gランクは魔鉱を使った武器無しの軍人1人が対処できるレベル
Fランクは魔鉱使った武器無しの1小隊が対象できるレベル
Eランクはからは魔鉱を使っていない武器が効かず、強力な魔鉱製の武器を使った精鋭中隊で対処できるレベル
Dランク魔力無しの人間が今の技術レベルで対処できる最高ランク、一体に対して軍による波状攻撃で対処可能なレベル
Cランク魔力持ちが殆ど探索に出向いていない現状で討伐した最高ランク、戦闘系能力を持つ魔力持ちが連携を取ることで対処できるレベルで各国に数人いるかどうかの強者が単独で相性、立地がいい場合に単独で勝利できるレベル
Bランク恐らく対処が可能とされるランクで各国に数人いるかどうかの強者が協力するか魔力持ちを何十人と投入して対処すべきレベル
Aランク対処可能か不明なランクでこれが出現した場合世界各国の選りすぐりのエリートを招集し対処することが義務付けられているレベル
Sランク現時点で対処不可能なランクでもし出現した場合そこ一帯から魔界に行くことを禁止し最悪の場合その都市・国家の魔界の探索を放棄するべきレベル
これがランクだ。
このランクは制定から少しづつ正確にされ今では魔力が一定の量でその質が一気に変わることがわかりその一定の量までわかっている。
しかし、これは人間のもので魔獣それぞれのランクは完璧とはいえない。
次に魔界の地理について今では区域と呼ばれるもので魔界は地形が分かる。
この区域は簡単に言えばゲームのフィールドだ。
草原なら草原しかないし、砂漠の区域ならオアシスがあるかないかでずっと砂漠が続く。
魔界の特殊な点はあり得ない組み合わせの区域もあるということだ。
砂漠の区域の横に南極のような地形の区域があることも確認された。
そして区域は縦横の大きさが一緒の正方形で今のところ全て作れれている。
未探索の区域も多いため絶対とは言えないが大きさはそれぞれだが、全て正方形だ。
他にも区域の特徴として地球と同じでランクなどによって生態系のピラミッドが作られている。
だが稀にだがその区域には絶対にいないような魔獣が生まれる時もある。
この事例は十数回確認されており討伐が確認された事例は数度しかない。
その魔獣によってその区域が変化する事例も数度確認されている。
魔獣は基本生まれた区域から出ないのだが、その特異体や区域を積極的に移動する魔獣の種類が区域を移動するのも確認されている。
区域のランクが高いほど埋蔵する鉱石も多くレアなことが大抵だ。
そして現実から魔界に転移するとその位置の区域の一定の範囲に転移する。
その区域が含まれる範囲ならどこからでもそこだが、少しでも離れると違う区域の一定の場所に転移する。
そして区域には特殊区域と呼ばれる区域がある。
これはゲームでいうダンジョンだ。
この区域の中心部には山や大森林、建造物などがあり魔獣の長が存在する。
この区域のランクは高く魔獣の長のランクはその中の魔獣のランクよりも高いと推測される。
だが特殊区域はランクが高く、各国の軍がそもそも帰ってこれるかすら分からない探索に行かせて軍人を無駄死にをさせるはずもなく殆ど探索はされていない。
今は探索型や遠見、魔力感知ができるものが安全地帯から見るのが大抵だ。
中国が1度、軍(5万人強)と魔力持ちの中学生数千人と共に大規模探索をしたことがあったが結果は魔力持ち数十人を残して全滅した。
魔力持ち
その魔力持ちによるとその特殊区域には城がありそこには大量のアンデットタイプの魔獣がいた。
その中には高ランクで知性を持った個体も存在したが、生者を殺す執念や生者に憎悪などが感じられ交渉は不可だった。
これを確認したのは1人だが遠くでアンデットではない獣人のようなものの5人程度の集団を見たという者もいた。
その獣人らしきものの集団はアンデットと交戦していたらしい。
魔界の為あり得るが確認したのが1人のためまだ獣人の存在はUMAみたいなものだ。
この大規模探索以降特殊区域には隠密系統の部隊が遠くから確認程度しかされていない。
次に魔力持ちの人間についてだ。
魔力持ちの人間は6割が戦闘型、3割が生産型、残りが支援型として生まれる。
これを判断する基準がそいつの魔力だ。
魔力の運用方は大きく分けて3つで魔力を体の内部に均等に回したり一部に回すことでできる身体強化、魔力を体外に放ちエネルギー砲などで使う魔力砲、そして人によって異なる魔力の性質を使う固有魔力だ。
これがそいつが戦闘型が生産型か支援型のどれかを判断する基準だ。
この固有魔力が炎を出すや相手を凍らすなどの能力なら戦闘型、ある形に整形したり表面を滑らかにしたりするのが生産型、これら両方に当てはまらないのが支援型だ。
この固有魔力にも種類があり身体強化が強くなったり魔力量が多かったり、物をくっ付けたり魔力をそのまま運用し変化がない固有魔力は基本魔力と呼ぶ。
火をつける、風を起こすなどの魔力が変化する固有魔力を特殊魔力と呼ぶ。
特殊魔力の更に魔力を変化させたり、肉体そのものを変質させたり、特殊すぎる固有魔力を特異魔力と呼ぶ。
人間のランクは超魔力などの魔力増加型の効果を省いた純粋な魔力量で測られており、世界最高ランクはBランクで我が国にもBランクは4人いる。
これは世界の中でもトップクラスの数でアメリカやロシアなどの国に次ぐ数だ。
そしてこれは一人の例外を除いてすべて戦闘系だ。
韓国に唯一の非戦闘系のBクラスがいる。
魔力持ち人間は生まれた年から世代ごとに数えられている。
お前たちは第一世代といわけだ。
最後に日本では魔力持ちが生まれたことによって小学校からの魔力の強化や魔力についての勉強が義務づけられ、中学校からはタイプ別の授業カリキュラムが組まれるようになり、高校では多数の高校を併合し全寮制にして魔力持ちをある程度の優遇されるようになる。
高校では魔鉱の研究などもこの制度が制定されてから行っている。
他にも高校から魔力持ちによる大会やイベントが開催されその成績や結果で高校の設備強化などが行われる。
近年分かったことだが魔力持ち同士は言語が違っても会話が成立するらしい。
なんでも自身には自身の言語に聞こえるのに相手には相手の言語で伝わる。
だからと言って英語を習わなくていい訳ではないがそれでもこれは便利な力だ。
キーンコーンカーンコーン
授業の終わりを告げるチャイムが鳴った。
「次の授業はグラウンドに体操服で集合だ。お前たちの能力を確認する」
やっとこの中学でいやなんなら小学校で習ったような内容の授業が終わった。
いくら入学して最初の授業と言えどひどい内容だった。
ここは京都市にある高校だ。
名前は吉州高等学校だ。
俺がここを選んだ理由は簡単だ。
第一に俺は京都を出たくなかったということ。
第二に全員が推薦を貰ったなかで一番好条件がここだったからだ。
俺が今向かっている席の住人と俺のようにその席に向かっている連中だ。
「暇な授業だったな」
俺がそう言いながら机の上に座った。
席の住人も嫌そうな顔しながらもいつものことなので何も言わなかった。
「まあ仕方ないんじぇねの?最初の授業なんてどこでもこんなもんだろ」
席の住人ではなく、席に集まってきたやつの1人赤星勇亮だ。
見た目は人より1回りほど大きい体格をしていて髪はだいぶぼさぼさで顔はまあ普通だ。
陽気なやつで俺たちのグループのムードメイカーみたいなやつだ。
まあ少し特殊な性癖を抱えているがまあそこを除けばいいやつだ。
それとこいつには兄弟がいて
「とはいってもあんなものは時間の無駄だ。もう少し身になる授業をして欲しいものだ」
こいつがその兄弟で赤星雅亮だ。
見た目は普通よりもシュッとした体系で髪はつやつや顔は美形だ。
毒を吐くことが多いちゃ多いがまあ根はだいぶ優しいやつだ。
実は女子力が高く料理や裁縫などが得意である。
「おーい千桜起きろ~授業終わったぞ~」
俺が席の主に声をかけるとむくりと起き上がり俺たちをみた。
「・・やっと終わったか・・」
「次は外で体育でグラウンドに移動だ」
「・・オケ・・」
ゆっくりと立ち上がりのそのそと移動を開始した。
席の主の名は白銀千桜だ。
見た目は普通よりも小さいからだで髪の毛は白色でロングだがだいぶボサボサ顔はこちらも美形なのだろうが長年の付き合いと言動からそうは思えないな。
まあ基本喋らんが自分の趣味とか興奮したときはすごい口は回る。
喋りながら廊下を歩いていると周りの上級生らしき人たちがひそひそと話している。
「・・俺の天然パーマ見て笑ってるのか?」
「いや、なわけあるか!」
「・・自意識過剰・・」
「まあ確かに高身長で天然パーマだと木みたいだがな」
「いやさすがに冗談よ!」
俺が少し自虐ネタをしたら予想以上に攻撃が飛んできてびっくりだぜ。
「俺たちが魔力持ちだから見てるんだろ」
「まあそうだろうな」
「なんか人気者になったみただな」
「・・んじゃ、後で」
「おう」
千桜は女子更衣室の方へ向かった。
俺たちも普通に男子更衣室に向かった。
男子更衣室では俺たちのようなもうすでコミュニティーを形成している少数の者達と新しくコミュニティーを形成しようと伺う者がいた。
「ほんとに全員でこれてよかったよな」
「そうだよな~、新しいメンバーでやっていくなんてマジで考えられんわ」
「だが、俺たちのようにチームごと来た者は少数のように見えるぞ」
「まあそりゃ、全員受験に受かれるかは運も含むからな」
「そりゃそうか、俺たちはラッキーだったってことか」
「ラッキーと言うよいりは俺たちの努力の証と言えるがな」
「まあそうだよな、つっても勇亮は推薦入試以前に勉強できなさ過ぎて危なかったけどな」
「まあいけたんだから結果オーライだって」
「そうやって楽観視しているとお前だけ留年するぞ」
そうやって喋りながら笑いながら着替えた。
グラウンドに出てみると驚きの大きさだった。
中学校もまあまあ大きいと思っていたがそれ以上だ。
というか中学校の敷地と同じ位あるんじゃないかな?
「でかいな」
「ああ、こりゃすげえ!。むちゃくちゃでかいぞ!」
「はしゃぎすぎだろ、まあ確かに驚きの大きさだけどな」
「こんなにでかくする意味ってあるのあか?」
「なんでだ?俺らの戦闘授業とかはでかいほうがいいだろ?」
「ハァ、魔界の方が安全だし場所も広いだろ。これだから赤点ぎりぎりの点数を取るんだよ」
「ああ、そりゃそうだ。魔界のほうがいいに決まってるよな」
そういう雑談をしているとうちのクラスの女子がグラウンドにでてきた。
女子の数は男子の約5分の1の6人だ。
まあ基本的に男の方が戦闘向きだししかたないだろう。
まあそういう壁をぶち破るやつや能力を上手く使うやつ、支援に徹するやつなど女子でも優秀な奴はぜんぜんいるけどな。
そういう優秀なやつがこの6人なのだろう。
「・・女子の会話ダルイ・・」
「「「・・・」」」
それをお前がいうのか、おまえも女子だろうっていう感情が3人のなかに芽生えていた。
他の5人の女子は・・キャッキャうふふなやつらばっかでもないがまあ女子高生って感じのやつらだ。
「お前も一応女子だろ」
「・・一応って・・」
「一応だろ」
俺が千桜にツッコミながら赤星兄弟にどういを求める視線を送った。
「まあ女子っぽくないと言ったらそうだけどな~・・」
「まあ女子というものをどう定義するのかによるが周りのやつらを女子とするなら違うな」
「・・解せぬ・・」
『どう考えても私は美少女のはず』
『急に頭に直接語り掛けてくるな』
これはチサの固有魔力の『共有』だ。
魔力を使うから普通に話したらいいのに長文になるとこうやって頭の中に直接語りかけてくる。
理由はまあ単に口を動かすのがいやらしいが、魔力を使った方がだめじゃねと言ったところ、魔力強化にもなるしこれでいいと言ってきた。
幾度となく交渉をしたがチサの方もムキになったみたいでもう変わることはないだろう。
こちらから発するときはこっちの魔力を使うので、返すほうは普通に返したらいいのに魔力をつかってまで返すのは昔、俺だけが普通にしゃべっているときに変人みたいな目で見られ、周りにきもがられたからだ。
「おまえ何一人でしゃべってんの大丈夫?」って言われたあの時の俺のメンタルゲージの減り方と言ったら、ジェットコースタを超えて滝のようだった。
ああ俺ってそういう風にみられてるんだなって思った。
それから、こいういった会話は魔力消費を諦めて会話している。
『見た目だけなら美少女で会ってるんじゃねえの~』
『そう見た目だけならな』
「・・解せぬ・・」
「とか言ってどうせ今の感じ変える気ないくせにな」
「・・ふっ・・」
そんなことをしていたら俺らの魔力授業の教師が来た。
まあまあごつい人が来た。
だが体格のわりに顔は癒し系というか怖い顔ではない。
髪型もツーブロックなのに怖さや威喝さはほとんど感じない。
「もう全員いるなー。俺はこのSクラスの魔力授業の担当の笹本紀彦だ。これから一年間は基本的に俺が魔力授業をする。仲良くやっていこう」
見た目通り優しそうな人だ。
魔力の授業なんてほとんどすることがないし、身に危険が及ぶかも知れないのによくやるよな。
「とりあえず出席をとるぞー。ある程度の紹介も兼ねて名前だけじゃなくランクと固有魔力の紹介するぞ」
なかなか粋な計らいだな。
俺たちみたいにチームごと来たやつ以外は今からチームを組まないといけないからこういう情報は大事だ。
まあ俺はあんまし興味ないけどな。
正直このクラスにいる時点でCランク確定だろ。
このクラスはSクラスという最上位のクラスでその中でも一番強いであろう首席はCランクだった。
Cランクは全体の割合では少ないもののいることはいる。
Bランクのように一握りの逸材じゃないからな。
「Cランク、特異魔力、、転移、赤星雅亮」
「はい」
少し周りが慌ただしくなった。
まあ特異魔力は珍しいからな。
と言っても恐らくこのクラス特異魔力の割合多そうだけど。
てか多いな。
半分以上特異魔力じゃん。
さすが高校、さすがSクラスだな。
「Cランク、特異魔力、代償強化、赤星勇亮」
「はーい!」
先生がの声を無視して俺は情報収集をすることにした。
先生の言う情報よりも自分で探したほうがいい。
「Dランク、特異魔力、入影、武正和正
先生の声に知った名前がいた。
正確には一方的に俺が知っているだけ。
俺の通っていた中学校には世界5番目のCランクで世界3番目のBランクがいた。
名前は神山善仁だ。
こいつがBランクになってすぐ当たりにDランク勝負を挑んだらしい。
そいつの名前が武正和正だ。
戦いを自分の目で見たわけじゃないが神山に攻撃を食らわせたとかで少しの間話題になった。
そいつがここにいる。
名前が一緒だし同じ奴だろう。
面白そうなやつが学園にいるな。
他にも首席で入学式で演説もしていた良光光輝だ。
特異魔力で聖騎士という特異魔力だ。
この能力が面白くて片手剣と盾を持った時にしか発動できない。
だが両方装備している時は特殊な技が使えるらしい。
まあゲームの必殺技みたいなのが使えるのだ。
後身体能力がちょっとだけ高くなる。
必殺技は流石にわからない。
異彩を放つという点では心の中で厨二病みたいなしゃべり方をしているやつがいる。
名前が奥山ラムでおそらく白人とのハーフだ。
それと目がオッドアイだ。
髪の毛も銀髪だ。
特異魔力の剣製で生産職みたいな能力だが、魔力で瞬時に剣を作る魔力で魔力がなくなると剣も消えるから戦闘職になったっぽいな。
他にも特殊魔力で
「Cランク、特異魔力、思考読み、樋野一」
磁力で戦うやつもいる。
これは発想がすごくて
「樋野一」
レールガンを磁力で再現しているらしい。
一発撃つのに時間がかかるらしいが威力は折り紙つきらしい。
「樋野一!」
うん?
お、呼ばれてた。
「はい」
「どうした。体調不良か?」
「いえ、考え事してました」
「そうか、体調不良ならすぐいえよ」
「はい」
そのあとも俺は情報収集にいそしんだ。
「よし最初はチーム決めからするのだが、せっかくだ首席の良光と戦ってみたいやつはいるか」
「えっ、僕が戦うですか?」
「不服か?主席のお前の実力を見てみたいやつがきっと大勢いるからな」
「まあ僕はいいですけど」
「よし後は相手だけだな。誰かいるかー」
『どうする?』
雅亮が共有を使ってしゃべりかけてきた。
『俺たちのだれかが戦って情報収集するか?』
『いや、今はいいや』
『え~、戦わないのかよ~』
『今はな』
『どうせやるなら・・必勝の状況で・・』
『そうだよな、対策を作って首席をぶっ倒したいな』
『ちぇ、じゃあ今回はあきらめるわ』
ということで俺たちからは戦わないことになった。
誰も戦おうとするやつがいない状況が少し続きそして。
「しかたない。我が戦おう。皆情報収集したいようだしな』
そういっていったのは。
中身だけじゃなく外見も厨二病だと判明した奥山ラムだった。




