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騎士と狂姫は歩く  作者: 御味 九図男
第3章:光と闇の双子
85/226

85.わ…すごい早口だね…

「うん?ああ、そうだよ。私は騎士だ」



 すす、凄い…騎士様だったんだ…まさか憧れの騎士様に合うことが出来るなんて!


 うん…?憧れ…だったっけ?


 いや、心のおくから湧き出してくるこの熱い気持ちは間違っていないはずだ。



「ぼ、僕騎士様にあこがれてて!えっと…握手してくださいっ!」



 カーンさんはどこか照れくさそうしたり、寂しそうな様子になったりしたあと僕の手を握り返してくれた。


「これでいいかい?というかさっきも握手したよね…」


「それとこれとはまた別なんですっ!」



 とてもうれしい。


 騎士様だとわかっていると少し体が震えてしまうほどに感情が高ぶってしまう。



「騎士様!魔学研究所につくまでいろいろ質問してもいいですか!?」



 昔…?から騎士様には聞きたいことがあったはずなんだ。


 どんな質問をしようと思っていたのかは覚えていないけど、騎士様に聞きたい事なんていくらでもでてくるんだ。



「えぇ~と…お手柔らかにね…」



まずどんな訓練をしているのかが気になる…!岩をも持ち上げるとか聞いたことある気がするけど実際はどうなんだろうか?



「岩を持ち上げられるとかいろいろ聞いたことがあるんですが、本当に岩を持ち上げたりできるんですか?あ…でも馬車を持ち上げたって言っていましたね」



「わ…すごい早口だね…えっと私は軽装の騎士だからあまり重いものを持ち上げる事はできないけれど丸太2~3本くらいなら振り回せるよ」



 丸太を振り回す…!?しかも2~3本同時にいけるんだ…やっぱりすごい力持ちなんだ。



「いったいどうしたらそんなことが出来るようになるんですか?というかいつもはどんな訓練を受けているんですか?」



 カーンさんの表情が兜越しに曇った気がした。



「…聞きたいかい?」



「え…はい」



 カーンさんはどこか遠いところを見つめているようだった。



「仕方ない…教えてあげよう」


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