表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
騎士と狂姫は歩く  作者: 御味 九図男
第2章:覚悟
60/226

60.私は…

…騎士は王国の為に剣を振るう者だ


……例え目の前に救える命があろうと王国を優先しなければならない


………例え大切な存在であったとしても王国に仇なすものは粛清しなければならない


…………例え理解のできない命令だとしてもそれを己を殺して命令を遂行しなければならない



 これは騎士ならば誰でも知っている事だ。


 そしてこれを本当に守り続けたからこそ王国は人類を統一し、魔族に対抗出来た。


 騎士は王国にしか存在しない。


 何故なら他の国にはそこまでの覚悟を持った人間がほとんど存在しなかったからだ。


 人類を統一するまでの間、騎士はその老若男女問わずに命令一つで殲滅する残忍さから本気で悪魔だと思っているものまでいた。


 大の大人10人がかりでも勝てない存在が同じ人間だなんて思う者はあまり居なかったのだろう。


 …だがそう恐れられている騎士だって本当はただの人間だ…数時間に渡り魔術を受け続ければ生き絶えるし、心が壊れ廃人と化した者だって居る。


 だからこそ…騎士達は信じるものを同じとする仲間を大切にし、お互いに助け合い戦ってきた…



 そう




 全ては王国の為に



ーーーーーーーーーーー…………





「私は…」



「目が覚めたか」



 深い昏睡から目覚めたカーンは自分と同じ紋章を付けた重装騎士がとなりにいた事に安堵した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ