表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
騎士と狂姫は歩く  作者: 御味 九図男
第2章:覚悟
37/226

37.じゃあ帰りますね

「死体が見つかったとか?」



 管理人はアドルフが淹れた紅茶を啜りながら話す。



「いいえ。正直死んだとか、見つかったとか一切聞いてません。私の直感ですね」



「え…?直感で上司に報告しちゃう?」



 アドルフはにっこりと微笑む。



「あ、じゃあ帰りますね」



 アドルフはそそくさと部屋を出ようとする。



「あっ!ちょっと!ちょっと待って!」



 管理人…ケロイ・ハルフートは焦っていた。


 …アドルフは別に交渉が上手いとか、市場に詳しいとかそんな特技は無い。だが…ひとつだけ特出して優秀な点がある。



「冗談だって!冗談!まって!待ってください!お願いします!君の直感は信じてるって!」



 異常な程に感が鋭いのである。


 その実、ケロイは何度も何度も何度も何度もアドルフの直感にはお世話になっている。



「じゃあ土下座して謝ってください」



「この度は大変申し訳ありませんでした。どうか帰らないで下さい。」



 アドルフは大層面倒臭そうな表情になる。



「そういう所は潔いですよね。管理人」



 部屋のドアノブから手を離して椅子に座る所を確認してケロイは安心した。



「はは…君の直感は良く当たるからね…」



 ケロイも立ち上がり対面の椅子に腰を下ろした事で話しが進もうとしていた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ