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騎士と狂姫は歩く  作者: 御味 九図男
第1章:個性
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25.仲間達と共に

 見張りとして起きているのだが……………………眠たすぎる…そういえば戦場で姫様に出会ってから一度も眠っていない。眠気を覚ます魔術があるが魔力が勿体無い為、使う訳にもいかない。全身を洗浄する魔術すら使えなくなっては流石に厳しい。エルザスヘイムに到着すれば宿屋に泊まる事が出来るが……




「はぁ…」




 静かに焼ける木を眺めていると大戦で殺した焼け木の魔族を思い出す。奴は大戦中に戦ったどの魔族より強かった。まぁ…一番強そうな奴とは戦っていないから奴が一番強いという事でも無いだろうが。




「…」




 俺は最前線の重装騎士だった。本来は真っ先に殺されてもおかしくないが、この魔力の込められたプレートアーマーのおかげで俺は生きていられた。本当に技術部の連中には感謝しかない。




「戦場で仲間たちと共に死ぬ覚悟をしていたのだがな…」




 まさか俺だけ生き残るなんてな……だが、生き残ったおかげで姫様を守る騎士としてまだ忠義を尽くす事ができる。なんて幸運なのだろう、きっと仲間達も羨ましがるはずだ。だからこそ仲間達の代わりに姫様をなんとしても守り抜かなければならない。





「……」




 いつのまにか夜は流れ去っていこうとしている。空に輝く星々の光が徐々に薄くなって消えていく。




「エルザスヘイムまであと少し…気合いを入れないとな」




 洗浄魔術を使用して身を清める。この魔術を使えば着ている装備も綺麗に洗浄してくれる。ヘコミや傷が治る訳ではないので気をつけなければならないが。




「そういえば姫様は毎日着替えてるな…」





 洗浄魔術が一般的な王国では毎日同じ服を着ている人間の方が殆どだ。やはりお姫様だから、なのだろうか?その辺は騎士である俺には分からない為、聞くしか無い。




「…いや失礼か?」

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