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騎士と狂姫は歩く  作者: 御味 九図男
第6章:命運
158/226

158.…まぁ悪くないさ

投稿が遅れ申し訳ございません。

完結は確実にさせますのでご安心ください!


「おいカロン!これ何処に向かってるんだァ!?」



 長距離高速移動魔術を行使して障害物を破壊しながら一直線に進んでいると背中にしがみついているジオネに話しかけられた。



「ガエリオン大沼地だ!」


「あァん!?そこに‶用事‶があんのかよォ!?」


「ああ!」



 風切り音で声が聞こえにくいだろうと思い大声でジオネと会話する。


 実の所実際に俺が投げた魔動車がガエリオン大沼地に落下しているかは不明だがとにかく探すのならそこからだろう、できればガエリオン支部の騎士たちにつかまっていなければいいが…。


 いや、俺は…どうするのが正しいのだろうか?今姫様は謀反の疑いを掛けられている、俺は姫様に会ってどうする?姫様と共に逃げるのか?それは駄目だ、俺は騎士なのだから…国王様に逆らう事などありえない。


 では姫様を拘束するのか?…俺は…それでいいのか?本当にその決断をして後悔はしないのか?



「なんだァカロン!何か悩み事でもあんのかよォ!?」


「良く分かるな!?」


「幼馴染ナメんな!お前の考えてることなんざァすぐわかんだよォ!」



 ジオネは何時の間に精神系魔術を会得したんだ?流石ジオネと言ったところだな、頼もしい事この上無い。



「…そうだ俺は!今、迷っているんだ!」


「んなモン適当に選らんじまえェ!」



 う、うむ…何ともジオネらしいな…昔から何も変わっていない、いやむしろ安心するのだが。



「適当と言ってもだなぁ…!」


「いいかカロン!お前が!どんな選択をしたってなァ!!」



 ジオネが耳元で叫ぶ。



「少なくとも!私だけは!お前について行ッてやらァ!!」


「…!」



 ジオネの言葉が身に沁みる。


 俺がどんな選択をしても、か…本当に昔からジオネは変わらないなぁ。



「…恩に着る!やはり君は最高の幼馴染だ!」


「あッたりめェだろうが…」



 最後少しだげ声が小さかったがそんな事は気にしない、耳元で叫ぶものだからむしろこれくらいの方が聞き取りやすい。


 若干耳が痛いが…それも…まぁ、悪くないさ。


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