111.なんでリコさんなの
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壮絶にうれしいです。
私の小説を読んで下さりありがとうございます。
【【もはや説明はいらないなぁアアああああ!?決勝戦の時が来たアァァァァァぁあああ!!】】
まだコロシアムに入場してはいないが凄まじい歓声が聞こえてくる。
大戦の時に比べればマシだが緊張する。
【【われらがチャンピオン!!ネイラ・スーザ―ァァァァぁアアああああ!!!!】】
コロシアムにネイラさんが入場した。
多分目を瞑っていてもネイラさんが入場したタイミングが分る程大きな歓声が聞こえる。
そして遠目にネイラさんを見ると微妙にサイズのあっていなかった鎧がギュっと縮んで身体にフィットしているように見える。
「なるほど…そういう鎧だったのか」
納得だ、非戦闘時でも鎧をきっちり来ているのは疲れるからな。
【【突然現れた騎士様!いつも俺達の為に頑張ってくれいている騎士様!!リコォォォォォォ!!】】
なんか紹介がおかしくないか?王国に対する友好アピールなのだろうか。
「まぁ…行くとしよう」
〔わああああああああああ!!!!〕
うおッ…本当にすごい歓声だ…
「おにい…騎士様…!お互い本気で行こうね」
「…ッ!…はい」
いつもの…いやそんなに長い付き合いではないが…とにかく目つきが変わった、俺ですらプレッシャーを感じるほどだ。
これが金級冒険者か、なるほど話には聞いていたがこれほどまでに驚異的だとは。
「ねぇ…これだけ聞かせてほしいんだけどさ…」
ネイラさんは俺にあまり大きくはない声で尋ねる。
こんな歓声の最中でも聞こえるのには何か仕掛けでもあるのだろうか。
「なんでしょうか」
まぁ…普通に喋ってしまったが普通に聞こえるだろう。
「………………なんでリコさんなの」
「……………」
…理由などない…ただあのタイミングでたまたま思い浮かべたのが彼だっただけだ。
「…理由はありませんよ」
ネイラさんは微笑む。
「そっか…まぁ気にしないでー」
そんな事を言われて気にならない訳がないのだが…まぁそんな場合でもあるまいし気にしない事にしよう。