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騎士と狂姫は歩く  作者: 御味 九図男
第1章:個性
1/226

1.騎士は歩く

初投稿です

どうぞご覧下さい



ーー俺はいつから戦っているのだろう…?


魔力はもう尽きた


血を流しすぎて意識が朦朧とする


首に突き刺さった矢の痛みはもう無い


 足元を埋め尽くす死体と同じくこのまま死んでしまおうか…きっと その方が楽だろう



 だが……まだ…死ぬ訳には行かない…重い鎧を着た身体を無理矢理動かす



「まだ 俺は生きてるぞ」



まだ、死んで無い

決して直剣と盾を手放さないように気合いを入れる



「誰もいなくなるまで殺してやる」



ぐしゃり


 仲間だった死体の上に立っている…許してくれ。今は、戦わなくてはならない



「次はどいつだ、早く俺を殺してみろ」



 誰も声を上げない…辺りを見回す



「次は………っ!?」



 そして、やっと気付いた



「……俺しか…いないのか…!?」



 もう誰もその戦場において、俺の問いに答える者は存在しなかった



「馬鹿な…俺だけ生き残ってしまったのか」



 果てしない孤独に襲われる。


 孤独という穴に落ちていく気がした


だが…



「俺はまだ生きている」



 まだ生きている…という事はきっと俺にはまだ神に与えられた役目があるのだろう



「はぁ…先ずは、王国へ戻り…報告しなくては…」



 生き残ったからといって、気を抜くことは出来ない気を抜いてしまったら、きっとこのまま死んでしまうだろうから



「…」


この場を去る前に仲間達への別れを告げた



すまない仲間達よ

きっと戻る頃には誰が誰かも分からないほど

時間が経ってしまうだろう

だが、必ず皆の勇姿は俺が報告してみせる




 殺し、殺され。

大量の屍を戦場に残し

騎士は歩く




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