プロローグ
Eternal Memories online通称EMO。
今話題のVRMMOだ。βテスト時から絶大な人気を誇り、これまでのVRMMO比べ物にならない言われるほどであった。
そして今日がその発売の日である。店の前には沢山の人々が列を作っていた。テレビのニュースで取り上げるほどの人気ぶりである。
とテレビを観ていると電話が掛かってきた。
〈おう、雪。ニュース観たか?今、EMOの事で取り上げられてるぞ。〉
僕の名前は三神 雪。ごく普通のどこにでもいる高校生だ。顔は中性的でよく女の子に間違えられたりする。でも、僕はれっきとした男だ。
ちなみに興奮気味に話しているのは親友の八神 晶である。
〈もちろん知ってるよ。やっぱりEMOは人気みたいだね。〉
そう僕は晶に言う。
〈それはそうと雪はEMO買ったのか?〉
〈もちろん。〉
僕は少し自慢げに言う。
〈流石だな。それじゃ13時から正式サービス開始みたいだから、そこで会おう。〉
〈わかった。じゃ、EMOで。〉
そう言って僕は電話を切る。
「雪お兄ちゃん、誰と話してたの?もしかして晶さん?」
そう言って話しかけてくるのは妹の楓だ。学校では可愛いと有名でかなりの美少女である。
「そうそう。ちなみにあいつもEMOやるみたいだよ。」
「晶さんもやるんだ。3人で一緒にできるかな?」
「勿論、一緒だよ。」
楓にそう言う。
「あっ、雪お兄ちゃん。もうすぐサービス始まるよ。」
時計を見ると12時50分を過ぎていた。僕は自分の部屋に向かい、CFを被る。
3…2…1…… 「リンクスタート」
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