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「エフィレス。ありがとう。最後まで君は君だったよ」
閻魔が、エフィレスの身体の背後にいた。
「閻魔」
ガブリエルが不敵な笑みを浮かべて名を呼んだ。
「天照大御神と同じことをしてあげたよ。素晴らしい催しでしたでしょう? ふふっアハハハ!」
ガブリエルは狂笑をして、上刀を閻魔に向けた。
「うん、でもね。一つだけ、あまてんにもミカエルにも言っていないことがあってさ。君に感謝しなきゃいけないことでね?」
閻魔が自身の人差し指を突き出す。「あくまで彼らは『神の力を得た人間』だ」
「―――っ!?」ガブリエルが大きく目を開いた。
エフィレスの契霊は――主を亡くした霊が怪と化し、周囲を、閻魔を襲おうとした。
「小賢しい」
閻魔の手一振りで妖怪の胴が真っ二つに割れた。
「ここで力を使わないとね」
閻魔が微笑む。
「エフィレス―――武器に成れ、『桜楼』!」
刹那、エフィレス、いや、エフィレスの霊は激しい光を伴い剣を象っていく。
「やったね、使いやすそう」
閻魔が光を手にした時、光は消え去り、閻魔の手には1本の日本刀のような刀があった。
「この契霊は一生モンだァ!」閻魔が刀をガブリエルに一振。
「やっ……! 嫌だっ!」ガブリエルは涙を流した。
「遊びすぎだよ、ガブリエル。さて……私はいいとこ取りの閻魔大王だよ」
桜楼がガブリエルを真っ二つにした。
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