5【過去編其の参】
「あまてんのとこ、凄いよねぇ、名前なんだっけ?」
「ヨルクじゃ。あやつはいい素質を持っておるな」
「それにしたって、本当にガブリエルの――閻魔の仮説はあっていたな」
「まあ、私だからね。それより君のところのレイマもなかなかいいじゃないか」
「ふ、よく言うものだ。一番いいのはお前のところだろう。エフィレスといったかな――」
3人の神の、いや人の願いによって、ヨルク、エフィレス、レイマの3人の人間達は命を取り留めた。
代償に、神の力を得た。怪物退治を命令された。
「ったくよ。めんどくさいったらありゃしないってよ、な、エフィ」
天照大御神、天神照美によって生き返った少年ヨルクは、九嶺恵翔によって生き返った少女エフィレスに話しかける。
「いいじゃない。私は嬉しいよ。生きることが出来たもの」
「さすがレスっち〜ヨルクと言うことが違うぜ」
ミカエルによって生き返った少年、レイマはエフィレスにべったり。
こんな風に平和な会話をしている3人だが、今目の前には巨大な怪物が数え切れないほどいる。
「でもさ、見えだしてから思わないか? 世界は汚ぇってな」
ヨルクは唾を吐く。
「汚いよ、ヨルク。でも、これが現実。私たちはそれを少しでも改善しないとね」
「さっすがレスっち! ヨルクなんてクズとは大違いだね!」
「うるせぇぞチビィ! てめえぶっ殺してやるぞ!?」
「はっ、殺れるもんならやってみろ」
「てめぇ!」
楽しげに会話を進めながら3人は怪物を倒していく。
「まあ、私達の仕事も随分と楽になったものだね」
「ガブリエルには感謝じゃのう」
「本当にね」
「それでのう。今回、誰じゃったかな。誰かが、とんでもない怪物を見つけてな」
天照大御神が閻魔の顔をまじまじと見る。
「何? あの子達に討伐させる?」
天照大御神は少しだけ、顔をしかめた。
「それがな。ちょっと危ないかもしれんのじゃよ」
「危ない? そんなに危険なのかい、その怪物」
「らしい…じゃが放置しておくのもいかんし。どうしようか思うてな」
閻魔は少し何か考えて、「よし」と言う。
「やってみれば?」
ありがとうございました。




