4【過去編其の弐】
天照大御神が暇潰しに本を読み漁っていた時、閻魔がやって来た。
「分かったぜ! あまてんてんてんてんて!」
「鬱陶しい、殺してほしんか閻魔は?」
「ごめんて!」
ミカエルをすぐに呼んで、再び食事会的な何かを開いた。
閻魔の仮説はこうだ。
「人間が死にかけの人間に『生きてほしいお願いします』と願うじゃない、そうするとその願いのカニカマ…ごめん噛んじゃった。神様が生まれる。それはとても小さな神様だけれども。その神様がその死にかけの人間に取り付くじゃない。そうすることで、その産まれたばかりの神様は願いの対象に触れる。そしてその人間は生き返る。それでその神様は願いを終えたよね、だから消滅。だけど、その生き返った人間は神様に取り憑かれた形になる。だから『神の能力』を持っていてもおかしくない………―――どうかな?」
なかなか長いものだったので少々理解に時間がかかる2人だった。
5秒後位に2人はなにか覚醒したかのような顔をする。
「流石閻魔じゃ! 辻褄が合うぞ!」
「ああ。確かにな」
「えっへへー褒めても何も出ないよ。むしろ蒟蒻欲しい」
閻魔が照れる様子でにへぇと笑う。
「さて、後は実践のみじゃの! とりあえず、殺すのは忍びない、死にかけを3人程度探してこようか」
「1人じゃダメなのか」
「いや、どうせなら3人の方が良くないか? ついでに誰が一番いいのを作れるかみたいな勝負事もできるぞ!」
「私らなかなかの力持ちな神様だから人間になれるなんて普通にできるっしょ!」
そして、翌日、それぞれが子供達を連れてきた。
ミカエルが連れてきたのは一番幼い金髪の少年。
閻魔が連れてきたのは美しい白髪の少女。
そして天照大御神が連れてきたのは黒髪の少年。
金髪の少年が最年少、黒髪の少年が最年長と言ったところか。
全員、素晴らしい美顔っぷりだった。
「いい感じじゃん。兄弟みたいな感じで育ててやろうか」
「まだなるか分からんけどのう」
「まあ、いいじゃないか。ここで死なれてもすぐ転生させてもらえる」
「人の子らにとって好都合ばかりじゃのう。死にかけておいてよかったのう」
3人は人間になる。言い方は変だが、人間になった。
そしてそれぞれに願う。
「えんちゃんは九嶺恵翔って名前にしよっと!」
「え、名前つけるのか、なら儂は天神照美じゃ!」
「わかりやすいねぇ、ミカエルは?」
「ミカエルでいい」
「あっそー」
3人は願う。
「ああどうか、神様。どうか生きさせて。どうかこの子を死という絶望に与えさせないで。生という希望を持たせて。どうか、どうかお願いします」
ありがとうございました!




