3【過去編其の壱】
それはもう随分と昔の話だ。
「のう、閻魔」
天照大御神が閻魔を呼ぶ。
「はいはい、なんだい? あまてんてん」
「鬱陶しい呼び方じゃの、殺してやろうか?」
「やめろ。尖るな、天照大御神」
天照大御神と閻魔、それにミカエルが同じ場所で食事をしていた。
「閻魔、それにミカエルよ。儂らが死にかけの人の子共に生きろと願ったら、その人の子は儂らと同じような能力を持つ、と随分前からガブリエルが言うておるが、あれを、そなたらはどう思う?」
「…」「………」
閻魔、ミカエルはその神達全体を震撼させた事柄である、ガブリエルの言い分についてノーコメント。
「………嘘だと思うか? やはり」
「…知らないな。興味が無い」
ミカエルはそう言う。
「閻魔は?」
「私かい? 私は…」
「実に興味深いね」
「なあ、それはミカエルに対立するための言い方じゃろうか?」
「いや、そうじゃない。純粋にね?」
閻魔が語る。
「だって面白いと思わない? そうしたら神様が増えるってことだろう? しかも地上でも生きれるし…だって完全なる神様になる訳じゃあないんだろ? そしたら、地上にいる怪物共を我々が倒す手間が少し省けると思うんだ」
「確かに、そうじゃな」
天照大御神が閻魔の言い分に同意。
「しかし、死にかけ、という条件がある。つまりそいつらを天界に連れてこれないんだ。転生ができないじゃないか。または一方的に殺しかけるしかない。それに、死霊の回収も遅くなってしまう。彼らが契霊を使うことになるということだぞ」
「そうだけど〜。そこら辺は調整…てかいいと思うぜ。だって、契約期間を過ぎたら強制的に回収できるし、しかも回収も手伝ってもらえばいいじゃないか」
「うむ、まあ特にデメリットはないような気もするのう。じゃが、そんなことが事実じゃと知れ渡れば…殺人神が出てきてもおかしくないじゃろうな。その素晴らしい人間を作るためにとか、人間を殺したい性をもつ奴とかいるじゃろうし」
「そうか…その危険性もあるな」
3人は考え込む。
そして、口を開いたのは――天照大御神。
「そうか、試せばよいではないか」
「試す? なに、本当にそうなるかってことを?」
「ああ。だって分からんし」
「イイネ、私は賛成だ」
「…まあ、いいだろう」
「じゃあ決まりじゃの。まあまずはとりあえず知識をある程度得よう。中途半端に行ってしくじっても困るしのう」
「じゃあ私が調べてみるよ。その原理的っぽい仮説的な何かをね」
ありがとうございました。
地毛でいじられます。悲しいw




