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死霊CONTRACT  作者: 椎名むに
修行をするのね
54/72




「あ…れ…」




 エフィーの右手には木刀がある。



「やっ……た…っ」


 疲れ果てたエフィーはか細い、しかし確かな喜びを噛み締めてその場に倒れこんだ。

「………やられたのね、全く」

 メルはその様子と、自分の右手の手のひらを見ながらそう呟いた。





 目が覚めた。

 そこは、エフィーの寝ていたところは、やはり高尚なとても大きい寝台だった。

 なぜこんなところで寝ているのだろうと考える。

「おはよう、なのね」

 メルがドアからひょっこり顔を出して呼びかける。

「お、おはようございます。ええっと、ここは?」

「そこはあなたの部屋なのね。授業のあと、あなたが疲れきってあの部屋で寝てしまったものだから、メル達でこの部屋まで運んで寝かしたのね」

「わあ…えっと、苦労かけましたね……すみません」

「いいのねいいのね。とりあえず、ご飯を食べましょう」

 慌てて布団やシーツをたたみ、部屋から出てメルについていく。

 道中、優花と牙櫻は既に朝食を終わらせており、メルの指示のもとで2人揃って外の庭を走っていた。(まあ、牙櫻は優花の頭の上に乗せられているだけなのだが)

「ここが所謂食堂ね」

 と言われて来たところはシャンデリラがある場。

「ひい…」

 思わず悲鳴をあげてしまう。

「さてと。エフィーは料理、得意かしら?」

「まあ、それなりには」

「だったらメルを手伝ってほしいのね。お願いできるかしら?」

「はいっ。お手伝いさせていただきます!」






「まっ………ずううううううい!!」


「おえ…これ、何味……?」


「ちょっと!もっとマシな料理できないのお前ェ!?」


「流石パンダだ…」


「笹食ってろ「パンダ「不味い「死ね」


「…うるせぇな…お前らがつくれつくれって言うからつくったまでだし…味の保証なんざ最初っからねぇし……」


 鈴の家。

 鈴の家ではレイレが中心に鈴の稽古をつけている。

 そして1日、2日、と終わり、今まで誰も料理をしようとしなかったためにインスタント食を利用していたのだが

「そろそろこの味飽きた~」

 なんてラウラの勝手な言動のせいで無理矢理鈴が料理をつくるはめになったのだ。

 拍依と麗千流に頼むと「中学生にさせるの?」なんて目で見られるし、時雨には頼めないし。

 レイレは自ら不器用すぎるので、とラウラに却下され。


「あれ? ラウラって結局料理の腕どうなの?」


「あ」

 当たり前のことを聞いた鈴のその質問を聞いてレイレが声を漏らした。

 そしてみんなが一斉に「まずぅい」とか言いつつももしゃもしゃ一人食べ続けるラウラを見た。


「ん~~~~?」



「最初っから…ラウラに頼んどけばよかったんじゃねーかよ!」

「すまない…私としたことが…まさかラウラを忘れていたなんて…」

「姉貴忘れてやんなよ!」

 ラウラを除く全員の目の前には美味しそうな料理。

「これ「食べれる「絶対「美味しい」

 ラウラが一人嬉しそうに次々といろんなものを作っていく。

 どれも見たことのないものだったが食わず嫌いになりそうにない見映えのものばかりである。

 美味そう、だ。

「ラウラさんって料理得意なんですか?」

 麗千流が嬉しそうなラウラに問う。

「ん~? まあ好きだよ~。でもやっぱりどっちかって言うと食べる方が好きだけどね」

 それを聞いた鈴はドーナツのことを思い出す。

 確かに、食べているときの方が幸せそうだった。


「ま、でも結局食べ物に関することならなんでも好きかな。だって、美味しいもの食べてるときが一番幸せでしょ~」

 そう言ってラウラは再び作ることに没頭し始めた。



「い、ただっき、まぁーす」 


 というラウラの呑気で特徴的ないただきますの元、全員綺麗に皿に盛られたいろいろな料理を取り皿に乗せていく。

 そして一通り、自分の気が済む分取ったあと、ゆっくり眺めて満足し、ゆっくり口に運ぶ。



「おいしいいいい…!」



 顔がにやける。

 美味すぎるものであった。


「うんまい!」


 鈴が嬉しそうに言う。

「なんでこんなうまいもんつくれんの?」

 鈴のその問いにはラウラがにこにこして答える。

「色々見たから!」

「え?」

「いろんな料理を見たから、ただ真似ただけだよ!」

「…まじかよ」

「どれも今まで作ったことなくってさ、作りながらレシピ考えてた! もう忘れちゃったけどね~」

「天才じゃん…」

 ラウラは答え終わるとすぐ食べるモードにはいる。

 もぐもぐと、どんどん口に頬張る。

 それを見たレイレは慌てて口の中のものをよく噛んで飲み込んだ。

「ラウラ! 作ってくれて有難いけどきちんと噛んで食べろ! 喉に詰まるし何より消化に時間がかかるだろう?  ひとつひとつ口の中が空になっていれるんだ!」

 ラウラの手が止まり、レイレのなかなか最もな意見を聞くと少ししょんぼりして

「わかった~…」

 と、ゆっくりとしっかり噛みはじめた。

 しかしすぐに幸せそうな表情に変わって、再び食べ出す。

 今度はレイレに注意されたことを忠実に守りながら。

「美味しいね~」

 ラウラはそう言いながら結局、ぱくぱくと食べるペースを早くしていった。



ありがとうございました。

ユルユル会?(笑)


現世組の食事シーンはイラストから思いついた話です。

そのイラストとは鈴の作った料理を食べた結果の女子キャラが全員感想を言っている的なやつです。

特に拍依のセリフは個人的に好きすぎて←


中途半端に終わった感じですが次回もよろしくお願いします。

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