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なんというか、予想外にサクサク終わる妖怪パトロール。
意外と妖怪って少ないんだな、とエフィーに聞くと
「溜場に来てないからだと思う」
と。
溜場というのは、妖怪達の溜場。
わらわらうようよ妖怪がいるわけだ。ひぇー。
そして、その場に行ってしまった死霊は食われて妖怪になって、また死霊が来て妖怪に食われてのサイクル。
こうして妖怪が集まっていくんだという。
閻魔曰く、死霊を食う妖怪が多い故にこの町、秋子町は妖怪の数が多いという。
しかし、死霊の数が多い理由はまだ分かっていないらしい。
「…不気味だな」
死霊が原因不明でそこらの街よりうようよしてる現状なんて、奇妙だ。
「じゃあ溜場に行って妖怪倒しまくれば少しはマシになるってことだな?」
「んー…それが違うのよ」
溜場は妖気が特別強いからなかなか侵入することが出来ないらしい。
だから、うようよしている妖怪を倒すしかないのだ。
「妖気対策がないからどうしようもなくってね」
エフィーが残念そうに言う。
そんな話をしているとまた1体、妖怪が襲って来た。
「ひっ!」
突然現れた妖怪にびっくりする鈴。その場に座り込んでしまう。
「あはは、全く、リンはまだ経験不足ね」
『まだまだですなぁ』
エフィーと絶句丸、まあ虎緒に似たようなことを言われて心が少し傷つく鈴。
何回この人達に責められるんだ…。
「妖怪退治なんて、こんなふうな事―」
絶句丸を一振り。
「―しょっちゅうなんだからね?」
エフィーが絶句丸片手に鈴の方を向く。
その後ろで妖怪は真っ二つ。
はらはらーと、黒いものが散っていく。
この光景はだいぶ見慣れた。
「は、ははは、はは。お、お見事。あ、相変わらずだなぁー、は、はは、はははははは…」
ぎこちなく笑いながら、エフィーが差し出してくれた手を掴んで立ち上がる。
「はは、ありがと」
尻についている砂をはらう。
『大丈夫ですか?』
優花即ち白菊が言う。
「ああ、大丈夫。情けないな、俺って」
『僕もびっくりしたから大丈夫だよ、鈴君』
陰陽日月が慰めるように言った。
「見つけましたわ」
そんな声が、鈴とエフィーの後ろから聞こえた。
慌てて後ろを向く。
そこには仮面で顔を隠している、エメラルドのドレスを着た少女がいた。
「アナタたち…」
少女は右手の指で鈴をさして
「サスケリン」
エフィーを左手の指でさして
「エフィレス」
少女は両手をおろす。
「間違いありませんよね?」
と言った。
「…俺は佐介鈴だけど……」
エフィーの方を鈴は見る。
エフィーは険しい表情で
「私はエフィーよ」
と言った。
少女は首を傾げる。
「おやぁ?」
と。
「情報不足でしたかしら?でしたらエフィー様、エフィレスをご存知?」
「知らないわ」
即答。考えることすらせずにエフィーは即答した。
「そうですか…」
少女は残念そうに言う。
「でしたら―」
刹那、少女は大きな三叉槍を構えた。どこから出したか分からない三叉槍。
「サスケリンは当たりということで」
三叉槍の刃先を鈴の顔に向けて、
「殺してさしあげますわ」
ああ。
きっと俺は山田太郎ですと言えばこんな事にはならなかったのだろうな。
ありがとうございました。
キャラデザは案外決まっているキャラクターが多いです。そもそもエフィーはキャラデザから生まれたキャラだし。しかも初期はロン毛(笑)
虎緒も決まってます。図書館に平安の服のいい資料があったのでそっからいろいろいじってとらおたん。
あとは折正や天神や。はい。
ガブリエルやミカエルや閻魔も決まっています。
男キャラはほとんど決まってません。




