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昨日、つまりエフィーの料理の腕が異常だという事実が把握した後、特に何もなく就寝し朝を迎えた鈴は昨日のように学校に向かう。
ちなみに本日も虎緒がお供だよ。
「鈴さん、確か昨日はエフィーを馬鹿にしておりましたね」
「馬鹿にはしてないけど。まあ…舐めてたわな」
「じゃあそのお詫びに今日は食材を買って帰りましょう」
「なんでだよ!何でそうなるんだよ!家に結構食材今あるからそれ使えって!」
まあ、いつかは買い出しとか行かなくてはならなくなるのだろうが。
まあ、たちまち家族の死の葬儀は開かないという事で祖父母達とは話をつけた。
父方の祖母により、その祖母の妹の娘が月に少しずつ金を送ってくれるそうだ。
いつかお礼を言わなければならない、と思い住所は聞いておいた。そこそこ遠い県だけど。
まあ、お金に関してはもう高3だし、バイトぐらいいいんじゃないかなぁ。じゃあどこで働くかなーと考えていると
「鈴君!おはよう!」
後ろから時楽木が駆けつけて来る。
「おはよっす」
鈴も返す。
2人は一緒に登校をする。
無言だ。
目の前には女子生徒が歩いていた。
長く綺麗な黒い髪を二つにくくり、よく見ると頭には包帯……。
「………天神か」
天神照光。
彼女も最近学校に来るようになったばかりで。
「もしかしたら、天神とも仲良くなれるかもな。転校生仲間みたいなのでさ」
鈴が言う。
「そうだね、仲良くなれるといいなぁ」
時楽木もニコニコしながら言った。
学校に着くと、恐らく先生が職員室で待ってるだろうから。そう言って時楽木を職員室に行くように言って教室に行くと先生がいた。
「今日はあれだ、転校生が来るから席替えするぞ」
何でそうなるんだろう。とか思いつつやっぱり席替えって学生にとって嬉しいイベントだろう。心に嬉しさを秘めておく。
「佐介くんと隣がいいなぁ」
何故か今日も折正が登校してきていた。まあ、本来これが当たり前だが。
「俺は嫌だな。お前が隣とか」
「えー?私佐介くんが隣だったら毎日学校に行っちゃうのに〜女子学級委員いないの、寂しくなるでしょ?」
「全然、むしろ嬉しすぎて力が出るよ」
鈴はそう言うとくじを引いた。
2番。
偶数は男子、奇数は女子の席になっている。
鈴は1番を引いた女子と隣になるのだ。
「折正何番?」
広谷峨が聞く。
「私?11だよ」
「はは、俺12だわ」
うわぁ。
うざい×2か。
11、12の席は近づいたら終わるな。
「えー…広谷峨?嫌だー」
「ははは、酷いなー折正」
じゃあ1番は誰だろう。
「ほい、じゃとりあえず番号の席につけー、まだ机変えんなよ」
先生のその合図とともに全員はガタガタざわざわと移動を始めた。
1、2は真ん中の列の3列目であった。
ちなみに列は3列あるよ!
ちなみにうざい×2は左の列の一番前。
チッ、視界に入るぜ。
ま、向こうの視界に入るってのも嫌だけどな。
なんて思って隣を見た。
無口で無表情で特に相手にされることもないその生徒。
「……」
天神照光だった。
天神はこちらを見る。
意外と美人だ。つり目美人と言うべきかな。
包帯やらガーゼやらが目に付く。
「あー、うん。その…よろしく」
鈴はぎこちなく挨拶をする。
天神はただ会釈をしただけだった。
こいつほんとに喋らねーな。
「もーせんせー!私、佐介くんの隣じゃないと学校に行けませんよー、せめて近くにしていただきたい!せめて後ろがよかったですよー」
うざい×2の1人が言う。
今までお前は俺の隣だったかな?とか思いながらも耳を塞いだ。
「さて!まあ不満があるやつもいるだろうがそれが席替えだ!そんなことどうでも良い!」
先生がまとめた。
そういう所、好きだぜ先生。
「せんせー、転校生ってどこのせきなんですー?」
天然少女春風が先生に言った。
「ナイスだ春風。俺ってば忘れていたよ」
センセェェェェ何やってんだこらァァ。
「いやぁ、俺が思うにな。漫画や小説でよくある『じゃー転校生、あそこの空いてる真ん中の席に座ってくれる?』っていうのはないと思うんだ。いやそこ絶対今日欠席してるとこだろ!明日そいつ来たらどうすんの!?インフル最終日だったらどうすんの!?ってさ。なあみんな?思わないか?転校生の席が用意されていないってこと」
「……」
いろんな意味で、黙らなきゃなぁと思った。
「…ま、まあ。とりあえず教卓の横のこの机使うか。白崎川ー」
先生が男子生徒を呼ぶ。
その生徒はクラスには絶対1人いる先生のパシリ、時にみんなのパシリの白崎川宇都美。あだ名はうつみん。
先生に指示を出され、うつみんこと白崎川は机椅子を動かしに行く。
そして完了。
「ありがとな、白崎川」
先生のその一言によりみんなが「ありがとうー」「うつみんてんくす」「あざまー」などと口々にお礼を言い、拍手を送る。白崎川は照れながら「別にっ、頼まれたことしてるだけだしっ」と言った。ツンデレかよ。
「うつみんの生デレキターーー!!!」
アニメ漫画大好き女子、下田香鈴が叫ぶ。みんなが笑った。
「ほう、これがツンデレというものなのですな」
という虎緒の声が聞こえたけど無視した。
「じゃー、転校生はそこってことで。な」
と、先生が指さす。みんながそのほうを見る。鈴も見た。
「あれ?」
そこの席は女子席だった。
ありがとうございました。
(・ ∀ ・)
この顔文字にハマりました




