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今回から毎日更新することにしました。よろしくお願いしますm(_ _)m
「おかえり、リン!」
エフィーが笑顔でお出迎えしてくれた。
夫婦じゃないんだから。
どう対応しろってんだ。
まあ、とりあえず小さな声でただいま、と言った。
エフィーの服装は今までと違って―
「ちゃんと着てるな。似合ってんじゃん」
ファンタジー世界の服装のような派手な格好のまま外に出たらもう目立ちまくりだ。
ただでさえ白髪白眼だというのに。
だからとりあえず吟の服を好きに着ていいよと言っておいたのだ。
正直あまり言いたくはないが、その、バストが入るかなぁと思っていたのだが(吟は残念)余裕そうだ。
ブカブカの服で誤魔化してたんだなぁ、あいつ。
なんだがエフィーが一般人に馴染んだ様に思える。
「えへへ、ありがとう」
照れ笑い。かっわいー!
「まあ、それなら外に出ても大丈夫だと思うぜ。多分『学生ですか?』なんて聞かれないだろうから」
「そんな質問をされるの?」
「今は外に出ても大丈夫だろうけど、中学生とか小学生とか、まあとにかく学生が平日12時とか深夜とかにゲーセンとか外にいたら変だろ?補導されちゃうんだよ」
「ほどう???歩く道路にされちゃうの???」
「…ごめん、なんでもないや」
鈴は虎緒を外に出す。
「遅いですよ。帰った一番に私を出しなさい」
「うっせーなぁ」
さて、ということで自室に行こうと思い、階段を上がる。
「あ、そうだ」
「ん?」
エフィーが満面の笑みで――
「晩御飯、作っておくね?」
俺は知っている。エフィーのような天然最強ファンタジーの女神兼美女のポジションを務めている彼女は何でもできるキャラに見える!ということを。俺は知っている。彼女はよくあるキャラのパターンだということ。そう、人間誰だって欠点があるのである。欠点が無い人間?そんな者いねえよいたら出てこいよ俺が意地でも欠点見つけてやっからよ!とにかく、あーゆーキャラはダメなんだ。何がダメかって?それはもう先程の発言で察しがついた人もいるだろう。だがあえて一応言おう。そう料理下手属性!すなわち彼女は一見何でもできる最強美女だがしかし料理はだめなのだつまりそれが「彼女の欠点であり恐らく彼女の料理は悲しいものだということ。恐らくピカイチで残念なのだ。ああいうキャラは大抵主に料理などの家事が下手くそという設定なのだつまり「鈴さん鈴さん。ちょっとどぼどぼ漏れてますよ」
「はうっ!?」
虎緒の指摘により鈴は我を取り戻した。変な声を上げたけど。
「え?もしかして今の俺の考え全部聞こえてた?」
「全部じゃあないでしょうけど大体聞こえてました」
がっくり。
やべー聞かれてたー。
虎緒に聞かれてたぜーまずいぜー。
殺されるー虎緒にー。
「虎緒に殺されるよー」
「また本音漏れてますよ」
「これはわざと漏らしているんだー」
「殺しませんよ」
「それはよかったー助かったー」
一息つく。
「どうやら鈴さんはエフィーの料理の腕を疑っているようですな」
「悪いが疑っているぜ」
その発言を馬鹿にするように虎緒はフフッ、と笑う。
「鈴さん、エフィーの腕を馬鹿にしておりますな」
「というと?」
微かな期待が生まれた。
「残念ながら、エフィーの料理の腕はその予想をはるかに超える――――」
「どぅわあああああああぎょほおええええええええ!!!!」
「リッリン!?どどどっ、どうしたの?ま、不味かった!?」
「」
エフィーの料理を食べて荒ぶる鈴を凄い心配していることがよくわかる目でエフィーと優花が見る。
「うぐおおおおごめんよおおおえふぃいいいい」
「ええっ!?ちょっとリン!?ほんとにどうしたの!?不味かったの!?吐く?吐いていいよ!!?」
「吐かねえよぉぉおこんなもん…!」
だってこれ
「めちゃくちゃうめぇんだもん!」
エフィーの料理は鈴の予想をはるかに超える美味さだった。激ウマ。
「ええっ?そ、そうなの?じゃ、じゃあ良かった??」
「フフフ…鈴さん、言ったでしょう?まあ何にせこの私が保証した味なのですよ。美味に決まっておりますよ」
虎緒がドヤ顔で言っている。
普通ならムカつくのだが今回は違う。
「うまいよエフィー、また明日も作ってくれよぉ」
「え、ええっ!?いいけど、そうするつもりでいたのだけれど。この場に居させてもらっている身だし、家事くらいはしなきゃいけないでしょ?だって、そうでもしないとリンが一人で全部やらなきゃいけなくなるんだもの」
エフィー。
なんていい人なんだ。
女神よ!エフィー神!!
「俺はエフィーを信仰するぜぇぇぇ!!」
「あ、ありがとう…?でも、とりあえず落ち着いてぇぇぇ!!」
ありがとうございました。
今年もあと少し!少なくとも年内は2日に1度更新を続けたい!




