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プロローグ
保護者が死んで、
妖怪とか死霊とか、『異』なるものが見え始めて、
死霊とともにそれを倒さなければならなくたって、
美女と一緒に暮らすことになったって、
異世界召喚なんてされていないのだから、
学校には行かなければならぬ。
というか、いつも通りの日常は過ごさなければならぬのだ。
事故から―――いや、鈴の全てが変わったあの日の翌日の朝。
遠い県に住んでいる父と母の両親、つまり祖父母達に「昨日、交通事故で自分以外亡くなった」と電話で伝えた。
父方の祖母と母方の祖父母には「どうしてお前はそんなに冷静なのだ」と怒られた。
何も言わなかった。
「死亡手続きとかいろいろよろしくお願いします」とだけ言い、電話を切った。
冷静でいなければならないから冷静なのだ。
いつまでもくよくよしてられるかクソジジババ共、と言いたかったが言えなかった。
言う意味が見いだせなかった、というのもあるが。
「リン、大丈夫?」
「うん。大丈夫」
朝食は、冷凍食品で済ませた。
学生服に着替えた。
「……学校、行くか」
今日は月曜日。
えんちゃんに会えるかな。
ありがとうございました。
よく眠くなります。朝も夜も昼も……。どうしろってんだ!(´-` ).。oO




