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断片集

作者: 中塩屋 治

春は冬を残して去り、

冬は春を残して去る。


生は死を残して去り、

死は生を残して去る。


春を見たい。春を聞きたい。

春を感じたい。春に満たされたい。


見えるものは、冬。聞こえるものは、冬。

冬を感じている。満たされているものは、冬。


春が来るのならば、冬に居よう。

冬に居て、春を思おう。




生の喜びを見たい。生の喜びを聞きたい。

生の喜びを感じたい。生の喜びに満たされたい。


見えるものは、死の悲しみ。聞こえるものは、死の悲しみ。

死に感じている。死に満たされている。


生が終わり、死が始まる。


生が始まるならば、

死を終えよう。

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