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Smile again ~また逢えるなら、その笑顔をもう一度~  作者: たいちょー
第八針 やって良いこと悪いこと
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4.

一方 美帆と別れた裕人達


 香苗のカフェを出た俺達は、特に行く当てもなく、近くをぶらぶらと歩いていた。

 特に用事もなく、行きたい場所もない。そんな訳で二人でのんびりとぶらぶらしていると、並木が続く大きな道が見えた。

「んあ?この辺にこんなとこあったっけ?」

 俺はぶっきらぼうに言った。

「私も知らなかったなぁ。でも、こういう道、ドラマとかでしか見たことないから、ちょっと新鮮。行ってみよう?」

「おう」

 俺達は、並木道に足を踏み入れた。

 駅の周囲と違って、あまり雑音もなく過ごしやすい場所だ。ギターの練習をしている人もいたり、風景画を描いていたりする人もいた。この場所は、好きになりそうだ。

「そういえばお腹空いたなぁ。お昼食べないでこっちに来たからさ」

 西村がぼやいた。

「んー?近くに店でも探して、どこか寄るか?」

「うん…あっ?ヒロ君、あれ!」

「んあ?」

 あれ、と彼女が指差した先を見ると、そこには中型の緑色した車が止まっていた。どうやら、移動販売店のようだ。

「あそこで何か買おうかなぁ。ちょっと、寄ってもいい?」

「ああ、いいよ」

 そんな彼女の空腹を満たすために、俺達は謎の緑色の車へと向かった。

 どうやらこのお店は、ケバブの販売店らしい。ケバブと言えば、超巨大な肉の塊をスライスしている様子を、テレビで見たことがある。

「へぇ、ケバブだって。ヒロ君、食べたことある?」

「いや?美味そうだし、買ってくか?」

「うん!」

 車内に立つ、本場のトルコ人らしきお兄さんに迎えられた俺達は、二人で一緒にドネルケバブと呼ばれるものを注文した。すると、意外と日本語ペラペラのお兄さんが、隣にそびえ立つ肉の塊を、どんどんスライスしていく。なんだか、見ていてとても楽しい。

「ハイ、二つね」

「ありがとうございまーす」

 ニコニコと笑顔を浮かべるお兄さんに別れを告げると、俺達は近くのベンチに座って、ケバブを堪能した。

「美味しい!ちょっと辛いけど、意外と味は濃すぎてないんだね」

 西村が感動の声をあげた。どうやら、よっぽど気に入ったらしい。

 そんなこんなで、すっかり昼食となってしまったケバブを俺達は食べ終わると、そのままベンチに座って、雑談にふけっていた。

「そういえばヒロ君」

「なんだ?」

「中学生の時、心奈と色々あった後って、どうなったの?」

「ああ?知りたいのか?あんまり面白い話でもないぞ?」

「うん。一応、聞いてみたいかなぁって」

「そうか、じゃあ…」

 西村に促されるまま、俺は彼女との騒動のその後を話し始めた。

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