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アブソリュート=ゼロ ~セイント.ワールド.ゼロ.オブ.ゴッド.フォー~  作者: 南かずしげ
B. 【陸堂家の子猫編】
96/132

08.B【想う力:3】

前回の続きです。

※ちなみに、今回は遠出をしているので、子猫は登場しません。


  ▼▽ (08)


  ある日の昼頃


 京都府の某所にある超名門校、セイントアリオス女子高等学院に、陸堂瑛と陸堂翼と影森慶慈と四豊院奏と裏井沢楓と七照院燕彦の六人がやって来た。


 校門の前では、生徒会の会長の五喬院(ごきょういん)(あきら)と副会長の篠碕(しのさき)湖織(こおり)の二人が、立って待っていて、瑛たち六人を笑顔でお出迎えしている。


「お待ちしておりましたわ。 瑛様、翼様、そして皆様方、本日は宜しくお願いしますわ。」

「はじめまして、私は副会長をしております。 名前を篠碕湖織と言います。 どうぞ宜しくお願いしますわ。」


「こちらこそ、宜しくお願いします。 僕は陸堂翼です。」

「俺は影森慶慈……瑛や翼と同じ学校だ。 よろしく」

「私は七照院燕彦……七照院家の人間だ。 よろしくな」

「ボクは四豊院奏……名前でピンとキタかな? よろしくね」

「俺は裏井沢楓……奏と同じ学校だ。 よろしく」

「……陸堂瑛だ。 今日はよろしくな……」


「本来なら、ここは男子禁制の女の園なのですが、緊急時ですので、特別に理事長の許可や教師の了解は得ておりますわ。」

「それでは、私たち生徒会が校内を、ご案内しますわ。」


 晶と湖織の二人が案内役として、瑛たち六人を校舎の中に入れている。 まずは校門から入り、受付事務所をそのまま通過して、普段から来賓客などが使用している通用口から校内に入っていった。


 校内に入り廊下を歩いていると、とても可愛い女子生徒たちが立っていて、瑛たち六人の方に向かって軽く会釈する。 そして、その彼女たちを瑛たちが通り過ぎると、後ろの方で女子生徒たちが、なにやら軽くザワついていて騒いでいる。


「申し訳ありません。 この学校は男子禁制でして、特に瑛様のような逞しくて格好良い殿方には、目がないようですね。」

「へぇ~、そうなのね」

「………」

「ほーう、なるほどな」

「ところで皆さんは、やっぱり魔法がお使いになられるのですか?」

「はい、勿論個人差がありますから、誰でも使える訳ではありませんが、少なくとも魔法学校に通っている僕たちは使えて当たり前ですね。」


「この学校で魔法の使用の許可は出ているか?」

「ええ、勿論許可は出ていますが、なるべく校舎は壊さないでくださいね。」

「その心配はないな。 どこかの派手なバトル漫画のような演出はしない。」

「そうだよね、ボクたちの場合は、いたってシンプルで静かで、物を破壊したりしないから大丈夫だよ。」

「そうなのですか、それは良かったですわ。」

「こちらが問題になってる一学年の生徒が、普段から使用している更衣室ですわ。」


 廊下を歩いていた瑛たちは、現在(いま)問題になっていて一学年の女子生徒が、普段から使用している更衣室の前に到着している。


「今は中に入れるのか?」

「はい、今は誰も使用していませんから、中に入っても大丈夫ですわ。」

「それなら中に入ろうか。」

「はい、判りました。」


 瑛たちが問題の更衣室の中に入ると、壁際にロッカーが沢山並んで置いてあるシンプルな室内になっていて、あとは室内の奥の方には窓があり、特に異常は見られていないようだ。


「窓から変質者が覗いているような感じは見られないな。」

「……そうですか」


 瑛は窓に近づき窓を開けて外を見るが、やっぱり特に異常は見られないようだ。


「………」

「まぁね……まさか昼間からは、さすがに出てこないでしょうね。 変質者でも幽霊でも出てくるとしたら、夕方から夜にかけて……だよね。」

「では早速だが、室内に高感度の監視カメラを設置して、漆黒御札(おふだ)も貼って結界でも張っておくか。」

「ああ、わかった」

「はい、判りました。」


 瑛たち六人は、手慣れた手つきで高感度の監視カメラを2台、室内の対角線上の(かど)にそれぞれ設置していき、さらに四方の壁には漆黒御札(おふだ)を貼り、その下側の床には清めの盛り塩を置いていた。


「それでは……これでしばらく様子を見るか。」

「了解」

「ああ、わかった」

「はい、判りました。」


 瑛たちが問題の更衣室から出ると、生徒会が用意してくれた別室に入室していき、瑛たち六人が持ってきた色んな機材・モニターや机や椅子が置かれていて、高感度の監視カメラで撮影している問題の更衣室の室内の様子を確認している。 そこに案内役の晶と湖織の二人も一緒にいる。


「私……これから一体どうなっていくのか、凄く興味がありますわぁ♪」

「はい、私も今から楽しみですわぁ♪」


 夕方になるまでには、問題の更衣室の方で特に異変はなく、やがて全ての授業も終わり、帰宅する女子生徒や部活動をする女子生徒などで、校内にいる人たちがまばらになっている。


 そこで瑛たちは、夕方になるまで待っている。


  △▲

     ━━━



   【登場人物紹介】

     [簡易型]

 ○●

名前:五喬院(ごきょういん)(あきら)

京都府出身

年齢:16歳 (高校2年生)

星座:水瓶座

身長:159cm

所属:生徒会の会長

趣味:テニス

備考:京都名家の五喬院家のご令嬢、成績優秀・運動神経抜群・容姿端麗・性格温厚・品行方正・巨乳などなど、まさに完璧な美少女なので、男性によくモテるのだが、当の本人は陸堂瑛のコトがとても好き。

3S:B88/W57/H85

属性:お嬢様会長

 ○●

名前:篠碕(しのさき)湖織(こおり)

京都府出身

年齢:16歳 (高校2年生)

星座:獅子座

身長:159cm

所属:生徒会の副会長

趣味:ゴルフ

備考:京都名家の篠碕家のご令嬢、成績優秀・運動神経抜群・容姿端麗・性格温厚・品行方正・巨乳などなど、晶に次ぐ完璧な美少女なので、男性によくモテるのだが……。

3S:B89/W58/H86

属性:お嬢様副会長



次回に続きます。

※もしかしたら、子猫は次回も登場しないかも……?


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