07.B【想う力:2】
前回の続きです。
▼▽ (07)
ある日の昼
陸堂家の自宅にて
今日は陸堂兄弟を訪ねて五喬院晶と言う名前の女子高生が、一人でやって来ていて陸堂兄弟に会うことができた。
(まさか……この為に朝からいたのか!?)
五喬院とは、上位の名家で日本有数の資産家・実業家でもあり、本家は京都府にあり彼女はそこのご令嬢……お嬢様である。
リビングに通された晶はそのままソファーに座り、テーブルの上に置いてある白色のコーヒーカップを手に取り、美味しそうにコーヒーを飲んでいる。
「それで今日は一体どういった用件で来たのだ? 晶よ」
「はい、これは一体どういう事なのか、説明していただきましょうか。 晶」
「はい、実は今回もまたお父様より瑛様と翼様には、五喬院の籍に入るように、と言ってきておりますわ。」
すると瑛は即決した。
「断るっ!!!」
「やっぱり……その話しでしたか、晶も毎度毎度ご苦労しますね。 ですが……」
「はい、妹の『泉ちゃん』は既に籍に入り、私の可愛い妹になりましたわ。 あとはあなた方お二人だけだと言うことですわ。」
「晶よ、父親に言っておけ! 俺は陸堂瑛だと! この先も俺はこれで行くとな!」
「僕も瑛に同意します!」
「で、では瑛様か翼様のどちらかが私と婚姻を結び―――」
「………」
「………」
「そうですか、判りましたわ。 残念ですが、今回もやっぱり駄目でしたと、お父様に伝えておきますわ。」
「ああ、そうしてくれ!」
「申し訳ありませんが、宜しくお願いします。」
晶は押しが弱い。
おっとりとしてマイペースがよく似合う彼女にとって、それ以上は何も言うことができない。
一般的な身長の晶は、長く綺麗な黒髪をして茶色い瞳に、しかも凄い巨乳で他とは違う次元の大変可愛い顔をした品のある少女であり、現在は地元で普通の女子高に通っている。
「それともうひとつ、用件がありますわ。 瑛様、翼様」
「……?」
「……なにっ!?」
「あのー 瑛様と翼様のお二方は幽霊にお詳しいですか?」
「ああ、まぁな」
「それがどうかしましたか?」
「最近ですが、私が通ってる学校で怪奇現象がよく起きるのですわ。」
「……怪奇現象……?」
「確か……晶が通っている学校は京都府でも超名門の……セイントアリオス女子高等学院……でしたか?」
「はい、そうですわ。 そこの一学年がいつも使用してます更衣室で "不気味で奇妙な視線を感じるのですが……見ても誰もいない?" と多数の生徒が生徒会に相談しておりますわ。」
「…ほーう、そうか…」
「え? そうなのですか? では何故、警察さんに相談しないのですか? 晶」
「それが警察さんでは "ただ視線を感じるだけ" では、動いてくれないそうですわ。」
「………」
「なるほど、それで僕たちのところにやって来た……と言うことですか? まぁ一応は心霊現象方面にも、ある程度の実績がありますからね。」
「はい、魔法学校でも有名な『心霊現象研究会部』……どうせ頼るなら、こちらしかありませんわ。」
「わかった……それなら早速だが奏にでも相談しておこう。」
「それでは後日改めて連絡しますね。 晶」
「はい、ありがとうございますわ。 瑛様、翼様」
にやぁー!
ボクは五喬院晶と言う名前の少女が座るソファーに飛び乗り、身体を丸くして眠ろうとするけど、晶に捕まり抱き抱えられてしまった。
「んー やっぱり子猫はカワイイですわね!」
ムニュ、ムニュ
彼女の巨乳にボクは抱かれて、顔が埋もれる……。
…に…やぁ…!
く、苦しい……!
た、助けて……!
は、な、せ……!
ようやく満足したのか、ボクは彼女の巨乳から解放……離れることができて、そのまま正面を向いたままで床に置かれてしまった。
ボクはソファーで眠ろうとしていたのだから、またソファーに置けばいいのに……余計なコトを……と思ったけど、前方を向いたままで床に置かれたので、その時に彼女の紺色のミニスカートの中が少し……見えてしまった。
五喬院晶のは……純白の生地に薄い白色の花柄が複数個付いたパンティーだった!
にやぁー!
その後も、晶と陸堂兄弟はなにやら話し合っていたけど、ボクはソファーで眠れなかったので機嫌を悪くして、そのままリビングを出てしまったにゃー!
やがて晶も用事が全部終わったのか、自宅に帰っていった。
にやぁー!
どうやら、今度の舞台は……京都府にある超名門のお嬢様学校のようになるにゃー!
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次回に続きます。