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85.第一高校編[三学期]【噂】

     【注意】


※今回のお話しは作者的には怪談ではないと思っています。


※あとは読者の判断にお任せします。



【アブソリュート=ゼロ】

  第一高校編[三学期]

     【噂】



※これは1月行事である『会長会』が開催される前の出来事である。



登場人物

①一珂院 恭(3年A組)

②一珂院 撩(2年A組)

③一珂院 翔(1年A組)

④一珂院 桜(1年A組)

⑤北芝 璋(1年B組)

⑥北芝 泉(1年B組)

⑦細津 花苗(1年C組)

⑧細貝 香菜穂(2年C組)

⑨細宮 将芳(2年C組)



 日本魔法学部第一高校(東京都)

1月[三学期]


 ある日の夕方


 校内の某所教室の中

授業も終わり放課後も過ぎて…校内・校庭では部活動も終わり…ほとんどの生徒が帰宅していて校舎にはほとんど人がいなかった。


誰もいないはずの教室の中心部分に黒い人影みたいのがユラユラと揺れて()えていた。


……幽霊なのか? だが "それ" についての存在は生徒たちの間であまり話題にならなかった。

何故ならば…実際に "それ" を()た者があまりいないからである。


一時(いっとき)はほんの少しだけ話題になるのだが……またすぐに忘れ去られてしまう。


だが…また忘れた頃に誰もいないはずの教室の中心部分に黒い人影みたいのが現れていて…しばらくはそれが続いていた。


そして…それが第一高校の生徒たちの間で【噂】となっていった。


 ……………


 ある日の昼頃


生徒会室にて

室内には一珂院恭と一珂院撩と一珂院翔と一珂院桜と北芝璋と北芝泉と細津花苗と細貝香菜穂と細宮将芳の九人がいて昼食を食べながら話していた。


①「はぁ? 黒い人影?」

②「……」

⑦「はい 結構 噂がありまして使用していない教室で出現するそうです。」

⑧「あっ 私も聞いたことがあります。 夕方と夜の間の時間に教室の中心部分に黒い人影が出現したと噂で聞きました。」

⑥「私もその噂聞きました。 でも実際に見た者もあまりいないので信憑性がどの程度のモノかは解りませんが……。」

③「へぇ~ それってもしかして幽霊か何かかな?」

⑨「ふん! バカバカしい! 魔法と科学が発達したこの世界で幽霊などと……!!」

③「あれ? もしかして将芳さんは幽霊が怖いの?」

⑤「…」(ちっ 翔の奴!)

⑨「ふん! バカめ! 信じていないだけだ!!」

③「あっ!!? 将芳さんの後ろにっ!!?」

⑥⑦⑧「きゃあああぁーーーっ!!」

将芳ではなく女子生徒たちが驚いて悲鳴を上げていた。


⑨「……なんだ 桜か…?」

将芳が後ろを振り向くと―――

④「………ん?」

将芳の席の後ろに桜が立っていて既にお弁当を食べ終えていて購買でパンを購入して生徒会室に戻ってきた…そのタイミングであった。


③「はっはっはっ や~い 昼間から幽霊なんか出ないよぉ~」

①「ちっ バカ翔め!」

⑨「おい! 悪ふざけだな! バカ翔め!」

⑤「…」(…バカ翔…)

⑥⑦⑧「んん~~~っ!!」

女子生徒たちは凄く悔しそうな顔をしていた。

④「…ん? 何の話し…?」

桜は自分の席に着いていた。


②「おい そのぐらいにしておけよ バカ翔。 あまりふざけすぎると四豊院奏に頼んでお仕置きしてもらうぞ。」

③「えっ!? ちょっと待ってくれよ!? 撩兄」

⑤「………四豊院奏…?」

④「……?」

①「ああ そうだな 文字通りに幽霊を操作するコトに関しては右に出る者がいない程の達人であり心霊現象研究のスペシャリストだな。」

⑤「へぇ~ そうなんスか」

②「オマケに凄く強いよ 攻撃魔法も非常に強力だからなぁ~。 バカ翔の実力ではひとたまりもないよなぁ~。」

③「本当に勘弁してよぉ~ 撩兄ぃ~」

②「ふふふ」

⑤「…」(あれ…そういえば…確か…前に何処かで聞いたことがある名前だよな?)


①「だが…噂というモノは時には真実になったりもするからな。 私と撩の方でその黒い人影の件についてはもう少し調査しておこう。」

②「ああ そうだな」

⑧「そうですか では宜しくお願いします。」

③「あれ? 俺は?」

⑨「お前はやめておけ!」

⑥「はい そうですよ! 幽霊をバカにする様な人には任せられません!」

⑦「はい その通りです!」

④「……だってさ」

⑤「残念だったな? 翔」

③「……」

その後も昼食を続けていた。


 ……………


 また別の日の夕方


 校内の某所教室の中

誰もいないはずの教室の中心部分にまた黒い人影がユラユラと揺れて現れていた。


そこに向こう側の廊下からたまたまやって来た女子生徒たちが偶然 "それ" を目撃してしまい…また一時(いっとき)だけ話題になり…それが【噂】になっていった。


その黒い人影はどうやら美少女の様な姿をしていたらしく…その後も目撃者が頻繁に出てきていて…もしかしたら "それ" は美少女の幽霊ではないのか…と【噂】されていた。


 ……………


 また別のある日の昼頃


生徒会室にて

室内には一珂院恭たちがいて今日も昼食を食べながら話していた。


①「え? また出たのか? その…黒い人影が…?」

⑦「はい そうです。 なんとそれは可愛い美少女の姿をしていたそうです。」

⑧「今度は何人も目撃者がいるそうです。」

②「ああ それについて…少し調査したのだがな。 あの教室は今は誰も使用していないが昔は3年生が使用していた教室だそうだな。」

④「ちょっと怖いよね?」

⑥「…何かあったのですか?」

②「昔……あそこで人が死んでいる。」

⑥⑦⑧「えぇっ!!?」

④「……っ!!?」

女子生徒たちが凄く驚いていた。


①「残念ながら事実だよ。 以前…あの教室の丁度中心部分で美少女の死体が確認されている。」

②「死因は不明。 自殺・他殺かも不明…ただ美少女の死体がそこにあった。 勿論…死亡推定時刻も不明。」

⑤「そんなことがこの学校で起こっていたのですか?」

③「…ヤバいよ…それ…」

⑨「……」

②「それで警察は事故と断定した。」

⑨「…事故…?」

①「ああ そうだな 当時は凶器も遺書も目撃者も証拠もなく…被害者が誤って後方に転倒して頭部を強打…まぁ 少しは無理があるのだが実際に後頭部に外傷があったのでそうなったらしい。」

⑤「それでよくその美少女のご両親は納得しましたね?」

②「……」

①「いや その美少女のご両親も美少女が死んですぐに亡くなっている。」

④⑥⑦⑧「えぇっ!!?」

女子生徒がまたしても凄く驚いていた。


①「ご両親の方も死因は不明。 あとは美少女と同じ死に方をしている。」

②「それで警察は連続殺人事件も視野に入れていたのだが…結局は犯人の特定ができなかった。」

①「それで美少女のご両親も事故となってしまった。」

⑤「…そんな…バカな…」

③「…マジかよ!?」

⑨「当時の警察は全力で捜査したのだろう? 撩」

②「ああ そうらしいが残念ながら進展しなかったのだよ。 その美少女のご両親・親族全て死亡していてこの事件は迷宮入りとなっていったのだが……当時の警察官の一人がこんなことを言っていたらしい。」

①「…… "呪殺" …だと……」

③⑤⑨「……はぁ?」

男子生徒が思わず呆然としていた。


②「……」

①「その反応は当然だな。 結局はその警察官の主張は通らずに捜査からも外されてしまったのだ。」

④「呪殺って…呪いで人を殺したってコト…?」

①「ああ その通りだな。 だが警察は呪殺など信用していない…呪いで人が死ぬなど…絶対にあり得ない…とな。」

③「じゃあ その美少女と一族は全員…呪殺されたってコトかよ?」

②「いや それも解らない 本来なら呪いというモノは他人に解らない様に遂行するモノだ。 実際にその術者が現在も生存しているのかも解らないのだ。」


⑥「それで…あの美少女は何かを訴える為に出てきたのですね…?」

⑦「きっとそうですよ。 でも一体何の為に…?」

⑧「…無念…? …未練…?」

①「だが残念ながら私たちにそれを解明する方法がない。」

③「まぁ 相手が幽霊じゃあ…しょうがないよな。」

⑤「じゃあ…ずぅーっとあのままにしておくのですか?」

①「いや ひとつだけ方法があるのだが…やはりこういうのは専門家に頼むのが一番だろうな。」

⑨「…専門家…?」

②「……四豊院奏か……」

その後も昼食を続けていた。


今…第一高校で起きている不思議で奇妙な出来事の行方は一体どうなるのか…?



  ―――――――



   【今回の出来事】

この頃になって第一高校で起きていた奇妙で不思議な体験を語っている。

今は誰もいないはずの使用されていない教室で黒い人影が出現していた……。

よく見るとそれは可愛い美少女の姿をしているのだが彼女は既に死亡している……つまり幽霊である。

さて この先 一体どうなっていくのか……?



 【日本魔法学部第一高校】

     [内情編]

現在は生徒会の会長が一珂院恭から一珂院撩に代わっているのだがやっている仕事の内容はほぼ変わらない。

また第一高校での一珂院家の影響力は絶大であり一珂院家の子供が生徒になればほぼ100%の生徒たちから支持されて(理由は不明)会長になることができると言う。

その為…過去の第一高校の半数の生徒会の会長が一珂院家の生徒であり資金面・援助面に加えて生徒たちの規律・風紀や統率などの面でも一珂院家が担っている。



   【一珂院の実態】

実は一珂院家の仕事は内容に応じてある程度の汚ない手段や卑怯な方法などを(もち)いる時があるのだが……。

臨機応変と言えば聞こえは良いのだが陸堂兄弟の様な正々堂々に真正面に仕事に取り組む者たちにとってはやっぱり卑怯千万なのである。



    『魔法の紹介』

今回は第一高校の生徒が使用できる魔法を紹介する。

【攻撃魔法】

天魔岩龍(てんまがんりゅう)

(元素:地&重力&波動魔法)

敵の頭上から物凄い重力を発生させて敵を押し潰しさらには土砂や岩石などが敵に吸い寄せられる様に接近して攻撃する事が出来る魔法であり自分の周囲の敵に有効する。

(第一高校生徒の通常魔法)


 登場人物紹介



一珂院 桜

(いちかいん さくら)


年齢:16歳

身体:160cm

誕生日:10月10日(天秤座)

3サイズ:B84/W59/H83

東京都出身

趣味:ジョギング

在籍:1年生(1年A組)

所属:テニス部.バスケットボール部

家族構成:???

一人称:[私]


日本魔法学部第一高校の女子生徒。

成績は優秀であり三兄弟には劣るのだがなかなかの学年上位に位置している。

運動神経抜群であり何でもこなせるスポーツガール。

魔法実技は普通であり平均的な評価を受けている。

現在は自宅から車で通学している。

外見はなかなかの美少女であり男子生徒から大変人気がある。

性格は利発で活発。

そして細かいコトはあまり気にしないタイプ。

北芝泉や細津花苗など数多くの友達がいる。

戦闘能力は三兄弟よりは劣るもののそれなりにデキる。

ただし好戦的ではなく争いは好まない。

一珂院家の人間でお嬢様でもあり恭・撩・翔の三兄弟のいとこ・親族にあたり三兄弟とは別の屋敷(自宅)に暮らしているのだが肉親である両親や兄弟についての詳細はまだ不明。

実はここだけの話し……陸堂兄弟の大ファンであり大変気に入っていて直筆のサインももらっている。

現在はテニス部やバスケットボール部などの運動部に引っ張りだこであり複数掛け持ちしている。


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