08.第七高校編[二学期]【陸堂瑛出陣】
【アブソリュート=ゼロ】
第七高校編[二学期]
【クリスマスパーティー】
登場人物
●第七高校
①柊沢 統一(1年C組)
②佐久間 花織(1年A組)
③柊沢 綾花(2年A組)
④陸堂 翼(2年B組)
⑤陸堂 瑛(2年B組)
⑥シーラ・ラトファルト(1年A組)
⑦影森 慶慈(2年C組)
●第六高校
⑧六甲院 美咲(2年A組)
⑨六甲院 美幸(2年A組)
⑩宮野 昭吾(2年B組)
⑪羽柴 裕基(2年B組)
⑫真鍋 充(2年B組)
●黒男テロ戦闘員
⑬ガーク・リジェック(リーダー)
Xガークの部下
12月
この世界『魔法世界』でもクリスマスがあり名家:六甲院財閥が主催したクリスマスパーティーに陸堂瑛たち生徒会役員も招待されていた。
陸堂瑛たちは既に名家:神崎財閥のクリスマスパーティーに参加した後である。
島根県の六甲院邸
ある日の夜
豪邸の屋内(会場)にて
六甲院財閥のご令嬢 六甲院美咲・美幸が参加者に挨拶をしてまわっていた。
そして陸堂瑛たちのもとにもやって来た。
⑧「今日はお忙しい中 お越し頂いてありがとうございます。 どうぞ楽しんで下さい。」
⑨「…」(ペコリとお辞儀した)
六甲院美咲・美幸は別の参加者に挨拶に向かった。
⑤「…」
④「…」
③「…それにしても物凄い豪邸よね? …あたしには場違いだわ…」
⑥「う~ん 美味しいで~す」
①「うまい! これ うまい!」
②「はい 本当ですね!」
⑦「ほう なるほどな」
立食パーティーで豪華な料理が並んでいた。
⑤「ふん 夕飯には困らんな 皆 沢山食べとけ 滅多に食べられないぞ。」
①②「はい!」
⑥「は~い」
③「うん」
⑦「ああ」
④「…」
六甲院美咲が会場の前面にてクリスマスパーティーのマイク挨拶を行っていた。
一方…
六甲院邸の門前では不審な男が彷徨いていた。
「おい! あんた! ここに何か用か?」
ガードマンが不審な男に声をかけると男は立ち去って行った…
「なんだ あいつ?」
ガードマンは立ち去った男の後ろ姿を眺めていた。
六甲院邸屋内
パーティー会場にて
六甲院美咲・美幸たちは陸堂瑛たちのもとにいた。
⑧「今年も来て頂いてありがとうございます 瑛様。 それと生徒会会長就任おめでとうございます。 わたくしもこの度 生徒会会長に就任致しましたので同じ会長同士 宜しくお願い致します。」
⑨「…宜しくお願いします。」
⑤「ああ…よろしく…」
④「はい どうもです」
⑩「おい! 貴様! 美咲様に対して何だ! その態度は!?」
⑧「昭吾! お止めなさい!」
⑨「…はぁー」
⑩「…うっ すみません」
⑪「くっくっくっ」
⑫「…」
⑩「…くっ 貴様…」
⑧「…申し訳ありません 瑛様 翼様」
④「いえいえ こちらこそ」
⑤「ああ…いいよ 別に…」
⑧「昭吾! 瑛様方に対して今度 その様な態度をとる事は許しませんからね!」
⑨「そうですよ!」
⑩「はい すみません」
⑧「瑛様 生徒会役員の方々 お気になさらず楽しんで行って下さい。」
①②④「はい」
③「ええ」
⑥「は~い」
⑤⑦「…」
⑧⑨「失礼致します。」
六甲院美咲・美幸は軽く会釈をして立ち去った。
⑩「…ちっ!」
宮野昭吾は陸堂瑛を睨みながら舌打ちして立ち去った。
⑪「…くっくっくっ あのバカの事は気にしなくていいからね …悪かったね」
羽柴裕基は清々した顔で立ち去った。
⑫「…ぶつぶつ」
真鍋充はうつ向きながら立ち去った。
⑤「…」
①「え~と 何だったんだ?」
②「少し 怖かったです。」
③「な~に あれ?」
⑥「オー ノー 怖かったです」
⑦「しかし 驚いたな 瑛にあんな態度をする者がまだいたとはな…」
④「仕方ないですよ 慶慈。 彼は瑛の事をよく知らないのですから。」
⑤「…さぁ 気を取り直して楽しもうか。」
①②④「はい」
⑥「は~い」
③「ええ」
⑦「ああ」
……………
その頃…
⑬「ふふふ…行くぞ!」
突然 複数の黒ずくめの男(黒男)達が六甲院邸の門前にやって来た。
「な なんだ! お前…達…? うぐぅっ」
ドゴッ!
黒男達はガードマンを倒して六甲院邸内に乗り込む。
突然 黒男達はライフル銃を上空に上げて撃った。
ズガガガガーン
X「おとなしくしろ!」
…ざわざわ
「キャー!」
「うわーっ!」
「な…なんだ?」
「何だ! 貴様達は!」
X「黙れ! おとなしくしろ! 殺されたいか!」
辺りは騒然となり叫び声が鳴り響く…
⑬「皆さん お楽しみ中 失礼します。」
⑧「あ あなた方は一体何者何ですか? どうしてこんな事を…?」
黒男達が六甲院美咲を取り抑えた。
⑧「きゃぁ! 何をなさいます?」
⑨「お姉様…きゃぁ!」
黒男達が六甲院美幸を取り抑えた。
⑩「美咲様! き…貴様ら何をする!?」
宮野昭吾が六甲院美咲を助けようと黒男達に突進するがあえなく倒されてしまう。
ドカッ!
⑩「うぐっ!」
⑧「し 昭吾…! くっ 下劣な!」
⑨「…あっ そんな…」
⑪「…くっ!」
⑫「…あっ?」
①②③④⑤⑥⑦「…」
⑬「ふふふ おとなしくしていろよ そうすれば危害を加えんよ よし連中を一ヶ所に集めよ!」
χ「はっ!」
黒男達はリーダーの命令に従い参加者達を部屋の隅に一ヶ所に集めさせて座らせた。
そして黒男達が第七高校の生徒会役員たちのところにもやって来た。
①②③④⑤⑤⑥⑦「…」
黒男の一人が陸堂瑛の前に立った。
⑨「…あっ…」
⑧「あ…瑛様…」
X「おい! 何突っ立っているんだ! お前達もさっさと行け!」
⑤「…ちっ!」
X「おい! 聞こえているのか!?」
⑤「なぜだ…? なぜ貴様たちの言う事を聞かなければならないのだ?」
X「な…なんだと~?」
ズガーン!
黒男は持っていた拳銃を陸堂瑛に向けて撃った。
弾丸は陸堂瑛の顔面の手前で止まって落ちた。
X「…!?」
ドカッ!
陸堂瑛は左拳で黒男の顔面に攻撃し倒した。
⑬「…!?」
X「き…貴様!?」
黒男二人が陸堂瑛に向かって突進 陸堂瑛はそれを避けると一瞬で黒男達の背後にまわった。
ズゥン! トォン!
一人目の後頭部に右肘打ち 二人目の左頬に右上段蹴りで攻撃し倒した。
⑬「…!?」
陸堂瑛は間髪入れずに魔法を発動した。
【攻撃魔法】
《ドラグーンシステム》を使用
陸堂瑛は黒男達をリーダーを残して全滅させた。
⑬「な…なんだと…? くそっ!?」
黒男のリーダーは慌てて逃げるが陸堂瑛の物凄い速さの走りですぐに追い付かれてしまい…陸堂瑛の右拳がリーダーの背中に直撃した。
ズドォン!
⑬「あっ…が…あぁ…」
黒男のリーダーはその場に倒れて気絶した。
⑤「…」
①「よっしゃー!」
③「さっすがね~!」
②「さすがです」
⑥「すごーいで~す!」
⑨「…よかった…」
⑧「お見事ですわ 瑛様!」
⑩「…つ 強い…」
⑦「…強い? 瑛はあれでも手加減しているんだぜ?」
⑩「…えっ?」
④「…これで判りましたか? 陸堂瑛の恐ろしさが! 敵にしない事をお薦めますよ。」
⑩「…うぅっ」
⑦「ふん …だそうだ」
⑪⑫「…」
こうして黒男達とそのリーダーの全員が警察に逮捕された。
この事件での死傷者はいなかった…
その後すぐにクリスマスパーティーはお開きとなった。
⑧「申し訳ありません このような事になってしまって… 瑛様」
⑤「まぁ 気にするなって… 今日は楽しめたよ」
⑧「はい ありがとうございます。」
⑤「さぁ 皆 帰るぞ」
陸堂瑛たち生徒会役員も帰っていった…
―――――――
『日本魔法学部第六高校』
日本魔法学部第六高校は七つある魔法学校の六番目に位置し島根県にある。
基本的な仕組みは第七高校や他の魔法学校とほぼ同じである。
ただし【武道大会】【海戦大会】【魔法大会】と言った行事は第六高校にはない。
現.生徒会役員(執行部)
会長……六甲院 美咲
副会長…六甲院 美幸
書記……宮野 昭吾
庶務……羽柴 裕基
会計……真鍋 充
【敵⑬】
ガーク・リジェック
年齢:36歳
身長:178cm
ドイツ出身
欧州のテロリスト【ラファール】の「チーム:リジェック」のリーダー。
部下の戦闘員は全身黒ずくめで「黒男」といい欧州や中東を中心に戦い続けていた。
資金難から日本の六甲院邸(島根県)に攻め込み人質をとり身代金を奪い取る目的で来たが陸堂瑛に阻まれて全滅させられて警察に逮捕されて祖国に強制送還されてその後病死した。
【攻撃魔法】
《ドラグーンシステム》
『遠隔操作全方位攻防魔法』
(波動&破壊&飛行魔法)
専用のWCDを複数同時に使用し複数の敵を同時に全方位から攻撃する。
高い空間認識能力と魔法力が要求されており日本では瑛以外に使用者は確認されていない。
(陸堂瑛の三大最強魔法の一つ)
登場人物紹介
主人公7
影森 慶慈
(かげもり けいじ)
年齢:17歳
身長:178cm
誕生日:4月2日(牡羊座)
高知県出身
趣味:シャドーボクシング
在籍:2年生(2年C組)
所属:風紀委員
家族構成:父.母
一人称:[俺]
日本魔法学部第七高校の男子生徒。
成績・運動・魔法共に普通で学力や運動能力や魔法能力は高くない。
スポーツは球技が苦手な事以外は普通である。
魔法実技は得意ではない為評価は高くない。
性格は地味で寡黙で目立つ事を嫌う地道な努力家である。
自宅から学校へ徒歩通学している。
ウェルター級のプロボクサーで西日本新人王戦に優勝しており(M31)10月には日本チャンピオンになり世界ランキング9位になっている。
『陸堂サポートサービス』が立ち上げたプロボクシングジム『陸堂ジム』に所属していて仕事の手伝いをして金銭を稼いでいる。
攻撃魔法や魔法能力はなく格闘能力・近接戦が主体で圧倒的なスピードとスタミナを持つ。
彼の拳は強力で【音速の左】【激烈の右】と呼ばれている。
風紀委員会に所属している。
翌年2月には日本タイトル戦の初防衛に成功している。