79.第一高校編[一学期]【3人目の男】
【アブソリュート=ゼロ】
第一高校編[一学期]
【3人目の男】
※前回の『生徒会長軍』の続きからである。
登場人物
①一珂院 恭(3年A組)
②一珂院 撩(2年A組)
③一珂院 翔(1年A組)
④北芝 璋(1年B組)
⑤北芝 泉(1年B組)
⑥細津 花苗(1年C組)
⑦細貝 香菜穂(2年C組)
⑧細市 果奈子(3年C組)
⑨細宮 将芳(2年C組)
ある日の夕方
東京都の某所
都内にある一珂院家グループが所有しているプロボクシングジム[一珂院ジム]に第一高校の生徒である細宮将芳と言い少年が所属している。
ジム内では選手として将芳が最後まで一人で居残り特訓の最終調整を行っていた。
そこにもう一人…一珂院撩がその場に居てその様子を見届けていた。
撩が将芳に話しかけてきた。
②「どうだ? 調子は?」
⑨「ああ 順調だよ」
②「では今度もイケそうか?」
⑨「ああ なんとか…な」
②「そうか それは良かった」
⑨「……」
②「…階級はそれで合っているのか? 将芳」
将芳は汗を流しながら左拳を突き上げた。
左拳から汗が飛び散る。
⑨「ああ この階級でOKだ 減量の必要もないし…な」
②「ほう そうか」
プロボクシングは体重制限があるので選手は試合に出場する為に体重を増量させたり減量させたりして体重を調節している。
将芳にとっては丁度良い階級であるようだ。
⑨「ふふふ それに強敵もあまりいないようだし…な」
②「そうか なるほどな 第七高校の影森慶慈はウェルター級 第四高校の裏井沢楓はミドル級 お前とは階級が違うからな。」
⑨「ふん 別に狙った訳ではない 俺にとって スーパーライト級は丁度良い階級なだけだよ。 体重調整も簡単だし…な」
②「……」
⑨「それに下の階級には日本人の強力選手が揃っているから…体重を少し増量させれば試合に出られる この階級が本当にピッタリだ…。」
②「なるほどな では…そういうコトにしておこう…。」
⑨「……用件はそれだけか? 撩」
②「…あぁ そうそう 今回の用件は…例の『生徒会長軍』の件だが お前の下に新たに三人 加入した。」
⑨「ほう そうか それで…そいつらは使えるのか?」
②「いや 三人共に女子生徒で普通の生徒だよ。 見た目…おそらくは特殊な力などはないようだが…?」
⑨「ふっ まぁいい 俺一人だけで十分足りる 何も問題はない。」
②「ふっ そうか それで今度 生徒会室で紹介するからお前も挨拶に来い。」
⑨「ああ わかった」
その後も将芳は特訓を続けており撩も見届けていた。
……………
ある日の朝
東京都にある北芝家
北芝璋の部屋にて
…ピピ…ピピ…ピピ…(目覚まし時計の音)
璋は自分のベッドで寝ていた。
④「うっ うぅっ」
ムニュ
璋が寝返りをした拍子に手が北芝泉の胸を揉んでいた。
そこに今回は上下純白の下着姿の泉が眠っていた。
⑤「むにゃ」
④「…泉…」
璋はおもむろに起きた。
④「おはよう! 泉!」
⑤「むにゃ おはようございます 璋」
④「…今日も来たのか?」
⑤「はい? むにゃ」
④「はぁー もういいや 俺はもう起きるぞ! 泉!」
⑤「むにゃ うぅーん 私も起きますよー 璋」
そして二人共 起きてきて学校に行く準備をしていた。
……………
日本魔法学部第一高校(東京都)
8月[一学期]
ある日の午前中
校内にある生徒会室にて
室内には生徒会の会長である一珂院恭と副会長の一珂院撩と他の役員である一珂院翔と北芝璋と北芝泉の五人と新たに『生徒会長軍』に加入した細津花苗と細貝香菜穂と細市果奈子の三人がいて さらに細宮将芳も一緒に居たのである。
恭から話し始めた。
先日 新たに『生徒会長軍』に加入した部員である花苗・香菜穂・果奈子の三人の紹介も兼ねて……
①「えーと 今回 新たに『生徒会長軍』に加わることになった細津花苗くん 細貝香菜穂くん 細市果奈子くんの三人だ。 皆 宜しく頼むぞ!」
⑥「はい 1年C組の細津花苗です。 宜しくお願いします。」
花苗は一礼をした。
⑦「はい 私は2年C組の細貝香菜穂です。 宜しくお願いします。」
香菜穂も一礼をした。
⑧「私が3年C組の細市果奈子よ よろしくね。」
⑤「はい こちらこそ 宜しくお願いします。」
③④「宜しくお願いします。」
②「…よろしく…」
①「えー それから……」
恭は今度は細宮将芳の紹介を始めた。
①「この男が『生徒会長軍』の部長の細宮将芳だ。 宜しく頼むぞ!」
⑨「どうも 2年C組の細宮将芳ッス 宜しくッス」
⑥「どうもです 細宮先輩 宜しくお願いします。」
⑦「どうもね 将芳くん よろしくね。」
⑧「あなたが細宮将芳くんね よろしくね なるほどね 確かに強そうな身体つきだよね。」
①「ん? 果奈子 彼を知っているのか?」
⑧「ええ もちろんよ アレでしょ? 確か……プロボクサー…なんでしょ?」
⑨「はい そうッス 一応 プロボクシング選手ッス」
⑧「でしょ? 私の情報だと結構 長い名前の階級の日本王者なんでしょ?」
⑨「はい スーパーライト級ッスよ」
⑧「ほら やっぱりー アタリ~!」
②「……」
①「ほう よく知っていたな? 果奈子」
⑧「だって 結構 有名な話しよ? 魔法学校の生徒が三人もプロボクサーで しかも三人共に日本王者なんてね。」
③「……えっ!?」
④「……三人…ですか?」
⑧「ええ そうよ 確か…第七高校の影…なんとか…という男子生徒と第四高校の裏…なんとか…という男子生徒…だっけ?」
③④⑤⑥⑦「…??」
翔や花苗たちは意味がまったく理解できなかった。
①「ふふふ 果奈子 お前の情報もあまりアテにはならないようだな。」
②「第七高校の影森慶慈…第四高校の裏井沢楓ですね 果奈子先輩」
⑨「影森慶慈はウェルター級の日本王者で裏井沢楓がミドル級の日本王者ッスよ。」
⑧「さすがっ! 二人共 よく判っているわね!」
③「あっ 影森慶慈って あの武道大会に出てた…あの人?」
②「ふっ そういうことだ 翔」
③「へぇ~ そういうことか なるほどねー!」
璋や香菜穂たちにはまた意味が解らない事が出てきた。
⑤⑥⑦「…??」
④「おい 翔 何のコトだ?」
③「おっと そうだな 少し話しが長くなるから後で説明するよ。」
④⑤⑥⑦「……」
①「おっと 話しがそれたな それと実はもう一人…『生徒会長軍』の部員がいるのだが…今日はお休みの為 後日 あらためて紹介する。」
③「うん」
④⑤⑥⑦「はい」
⑧「ええ わかったわ」
②⑨「……」
①「えーと 続いての話しは―――」
恭たち九人はその後も話し合いを続けていた。
―――――――
【3人目のプロボクサー】
日本魔法学部第一高校でもプロボクサーがいて それが細宮将芳という名前の男子生徒であり これで魔法学校の生徒では3人目のプロボクサーである。
さらに彼は『生徒会長軍』にも所属している。
【プロボクシングジム】
日本プロボクシングジムにも色々あるがここでは東京都にあるジムを紹介する。
[一珂院ジム(東京都)]とは細宮将芳が所属しているジムで一珂院財閥(個人)が運営・経営している日本プロボクシング協会加盟ジムの一つである。
現在 確認されている3つ目の日本プロボクシングジムである。
【日本プロボクシングについて】
この魔法世界では魔法学校出身の生徒でもプロボクサーがいて ここでは3人目の選手(生徒)を紹介する。
【東京都】
◎細宮将芳(第一高校)
●スーパーライト級[一珂院ジム]
◆スーパーライト級:東日本新人王戦.優勝
◆スーパーライト級:日本王者
このように魔法学校の生徒が日本王者になるのも非常に珍しく凄い事なのだが最早3人目なので……。
なお この時の全日本新人王戦は行われていない。
全日本新人王戦に関しては協会規定で魔法学校出身の選手に出場資格がない為に東の王者.細宮将芳は全日本新人王戦に出場する事ができなかったのである。
さらにこの時の全日本新人王戦の優勝者も不明である。
【登場人物紹介】
[簡易型]
[細宮 将芳]
年齢:17歳
千葉県出身
日本魔法学部第一高校の男子生徒。(2年生)
家庭の詳細は不明。
日本プロボクシング選手でスーパーライト級の日本王者 さらに『生徒会長軍』の部長と風紀委員を兼任する「細一族」(恭が勝手に命名)の一人。
登場人物紹介
北芝 璋
(きたしば あきら)
年齢:15歳
身体:170cm
誕生日:11月11日(蠍座)
埼玉県出身
趣味:マンガ.ゲーム
在籍:1年生(1年B組)
所属:生徒会庶務.水泳部
家族構成:実父.義母.義妹
一人称:[俺]
日本魔法学部第一高校の男子生徒。
成績・運動共にかなり優秀であるがそれでもAクラスには入れなかった。
魔法実技は少し苦手であり評価もあまり高くない。
以前は埼玉県に住んでいたが現在は東京都の第一高校の近くの自宅に住んでいてそこから学校に徒歩通学している。
性格は少しは知性的・理性的であり血は繋がっていないが非常に妹想いでもあり妹の挑発にはあまり乗らない。
戦闘能力は格闘能力も攻撃魔法もあまり強くないが少しは戦闘ができる。(スタミナがあまりない?)
北芝家の長男であり実母とは既に死別している。
北芝泉の義兄にあたる。
家族としては実父と義母と義妹と暮らす事になり自分はもともと一人っ子だったのだが再婚により歳の近い義妹が増えた。
現在は生徒会の庶務を務めているが水泳部にも所属しており泳ぎが達者で非常に速くエース級の実力がある。
陸堂兄弟とは名前ぐらいは知っている程度の面識である。